JRA C.ルメール「強奪騒動」に藤沢和雄調教師が激怒!? 共同通信杯(G3)キングストンボーイに見切り……アノ若手騎手がコンビ解散の危機一髪

14日、東京競馬場で行われる共同通信杯(G3)には、今年のクラシックを占う好メンバーが集結した。
朝日杯フューチュリティS(G1)2着馬のステラヴェローチェを筆頭に、皐月賞馬アルアインを兄に持つシャフリヤール、良血ディオスバリエンテ、紅一点のレフトゥバーズも不気味な存在だ。
そんな中、有力馬の1頭に挙げられているキングストンボーイ(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は、やや苦しい立場に立たされているようだ。
昨年10月のサウジアラビアRC(G3)で5着と、勝ったステラヴェローチェに完敗を喫したキングストンボーイ。その後、11月のベゴニア賞(1勝クラス)を勝ち上がったことで再び上昇ムードにある本馬だが、そこでクビ差の接戦を演じたステラリアが13日のクイーンC(G3)で6着に敗戦……。

これだけを見ても厳しい戦いになることが予想されるが、この中間では主戦C.ルメール騎手の”裏切り行為”があったというから驚きだ。
「どうやら昨年のベゴニア賞を勝ったものの、ルメール騎手はキングストンボーイに限界を感じているようです。そこでこの中間は、同じく共同通信杯に出走するエフフォーリアに乗る話が浮上したとか……。
(キングストンボーイを管理する)藤沢和雄調教師が怒ったことで、何とか元鞘に収まりましたが、ルメール騎手の本馬への評価がそれだけ低いということ。エフフォーリアの横山武史騎手にしても危ないところでしたね」(競馬記者)
エフフォーリアといえば、若手の横山武騎手が主戦を務める素質馬だ。デビュー前から横山武騎手が惚れ込む逸材は「調教通り走れば、絶対に勝ち負けになる」という新馬戦を単勝1.4倍の支持に応えて勝利。レース後、横山武騎手も「どれだけ活躍するか、この先が楽しみです」と大きな期待を抱いていた。
その後エフフォーリアは、そんな若き主戦騎手の思いに応えるように2戦目の百日草特別(1勝クラス)で時計を1秒も詰めての完勝。横山武騎手も「思った通りの走り。北海道の時(札幌のデビュー戦)よりもパワーアップして成長を感じました」と大きな手応えを感じており、これで2戦2勝のまま共同通信杯へ駒を進めてきた。
「もし、これでルメール騎手がエフフォーリアに乗り替わっていれば、まさに“強奪”……。横山武騎手も然ることながら、競馬ファンの間でも波紋を呼ぶことは想像に難しくありません。
ただ、その一方でエフフォーリアが所属するキャロットファームは、先週まででわずか8勝と苦しい立場。同じノーザンファーム系のホースクラブのサンデーレーシング(15勝)やシルクレーシング(13勝)に大きく水を開けられている状況です。
サートゥルナーリアやセンテリュオ、メールドグラースといったG1戦線で戦えるキャロットファーム有力馬の引退が相次いでいますし、期待のエフフォーリアを通じて最強のジョッキーを確保したいという思いはあるでしょうね」(同)
最強ジョッキーという立場場、これまでも数々の有力馬の“強奪騒動”を繰り返してきたルメール騎手だが、現役最強の呼び声も高いグランアレグリアを管理する藤沢和調教師の反対には、さすがに矛を収めざるを得なかったということか……。
いずれにせよ、横山武騎手にとっては危機一髪だったようだ。
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