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JRA何故「干された」M.デムーロ騎手が抜擢されたのか。約3年ぶりキセキとのコンビ復活……昨年わずか7鞍の「疎遠状態」が一変した理由

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 25日、菊花賞馬のキセキ(牡7歳、栗東・角居勝彦)が金鯱賞(G2、3月14日)から始動することが分かった。なお、鞍上はM.デムーロ騎手が予定されている。

 2017年の菊花賞(G1)を1番人気に応え、G1初挑戦初制覇を飾ったキセキ。しかし、そこから約3年半、さらなるG1制覇どころか、勝利にさえ届かないとは誰が想像できただろうか。今年で7歳を迎え、いよいよキャリアの晩年に差し掛かっている。

 そんなキセキにとって、デムーロ騎手は唯一のG1勝利となる菊花賞を共にしたパートナーであり、通算4勝のうち2勝を挙げていることから、最も「キセキの勝たせ方を知るジョッキー」と述べても過言ではないだろう。

 キセキの主戦騎手だったデムーロ騎手は菊花賞制覇後、同年の香港ヴァーズ(G1)、翌年の宝塚記念(G1)で人気を裏切る敗戦。その後の天皇賞・秋(G1)ではスワーヴリチャードとコンビを組む予定だったことから、キセキは川田将雅騎手に乗り替わりとなった。

 しかしその後、善戦はするものの16戦連続で1着から遠ざかっているキセキ。特に最近は結果が出ない中でR.ムーア騎手、武豊騎手、浜中俊騎手と次々と名手が騎乗するなど試行錯誤が繰り返されているが、その手綱がデムーロ騎手に戻ってくることはなかった。

「この背景には、デムーロ騎手とキセキを管理する角居勝彦厩舎の疎遠がありそうです。キセキを始め、ドバイワールドカップ(G1)を制したヴィクトワールピサ、チャンピオンズC(G1)のサンビスタ、朝日杯FS(G1)のリオンディーズと、デムーロ騎手とG1を勝ちまくった角居厩舎ですが、昨年から騎乗依頼が激減……。今年になってもデムーロ騎手が角居厩舎の馬に騎乗した例は1レースもありません」(競馬記者)

 記者が話す通り、デムーロ騎手×角居厩舎のここ5年を振り返っても40→47→32→36→7と、その減少ぶりは明らか。昨年、重賞4勝に終わるなど不振が目立っているデムーロ騎手だが、角居厩舎との疎遠は間違いなく原因の1つとして挙げられるだろう。

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 そんな中、何故ここに来てキセキの手綱がデムーロ騎手に戻ってきたのだろうか。

「やはり一番大きいのは2月一杯で角居厩舎が解散することですね。キセキの転厩先となる辻野泰之調教師は元角居厩舎の調教助手という経歴の持ち主ですが、キセキの菊花賞制覇や先に挙げた名馬たちとの“黄金時代”を知っている方。

したがってキセキは辻野厩舎の管理馬として金鯱賞に挑むことになりますが、調教師がデムーロ騎手にいいイメージを持っていることが、今回の抜擢の最大の要因だと思います」(同)

『「今までありがとうございました」。心からそう言いたいです』

『netkeiba.com』で連載中のインタビュー企画『Road to No.1 M.デムーロ世界一になる』では、角居調教師の引退を心から嘆く様子が伝わってくるデムーロ騎手。数多くの快挙を共にした恩師が競馬界を去ることは残念だが、”風向き”は良い方向に変わるのかもしれない。

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