GJ > 競馬ニュース > 有馬記念史に残る中山マイスターの記憶!
NEW

JRA蛯名正義「まさか勝つとは」有馬記念史に残る中山マイスターの記憶! 最強牝馬を退けた”お祭り男”の誕生…… 中山記念(G2)でラストサプライズを起こせるか

【この記事のキーワード】, ,

JRA蛯名正義「まさか勝つとは」有馬記念史に残る中山マイスターの記憶! 最強牝馬を退けたお祭り男の誕生…… 中山記念(G2)でラストサプライズを起こせるかの画像1

 またレジェンドジョッキーの一人がムチを置く。

 2021年度の新規調教師免許試験に合格した蛯名正義騎手は、今月28日を以て騎手を引退、3月1日から調教師・蛯名正義として第2の人生をスタートさせる。

 現在51歳の蛯名騎手は1986年度卒業の競馬学校3期生であり、同期には武豊騎手がいることでも有名だ。デビューして新人最多勝記録を更新すると、翌年にスーパークリークで菊花賞(G1)を制した天才がスターダムへと駆け上がっていく中、1996年の天皇賞・秋(G1)をバブルガムフェローで制して初G1勝利を挙げた。以降も着実に勝ち星を積み重ね、G1勝利は26勝を数えた。

 また、蛯名騎手のG1勝ちは穴馬であっと言わせる激走の多さも特徴と言える。1番人気での勝利は全26勝中6勝に過ぎないように、人気薄の馬を好騎乗で勝利へと導いた。

 通算3勝目となった、7番人気ウメノファイバーで武豊騎手の1番人気トゥザヴィクトリーの勝利をハナ差で阻止した99年のオークス(G1)。11番人気トウカイポイントで大穴を開けた2002年のマイルCS(G1)などは蛯名騎手の技あり騎乗が光った内容である。

 なかでも最も多くの競馬ファンを驚かせたのが、9番人気マツリダゴッホで制した07年の有馬記念(G1)ではないだろうか。

 それまで中山競馬場で4.1.1.0/6と、無類の好相性を誇っていたマツリダゴッホだったが、直前の天皇賞・秋で武豊騎手を背に優勝したメイショウサムソンから1.7秒も離された15着に惨敗。ジャパンC(G1)の3着から臨んだ人馬ともに同期のライバルが1番人気だったことに対し、9番人気に甘んじたのもやむを得ない流れだった。

 2番人気にジャパンCでメイショウサムソンに先着の2着ポップロック、3番人気に牝馬でダービー馬に輝いたウオッカ、4番人気に菊花賞3着のロックドゥカンブ、翌年の有馬記念を圧勝する最強牝馬ダイワスカーレットも、このときはまだ5番人気の伏兵に過ぎなかった。

 後に9冠馬アーモンドアイを送り出すフサイチパンドラが除外となった15頭立てのレース。好スタートを決めたダイワスカーレットを外からチョウサンが制してハナを主張。2枠3番のマツリダゴッホは、先導する2頭を斜め前に見る形でインの3番手から追走した。

 最後の直線を待たずに脚色の衰えたチョウサンをダイワスカーレットが交わして先頭をうかがった瞬間、内からスルスルと抜け出したのが蛯名騎手とマツリダゴッホのコンビ。後方の馬を気にしていたダイワスカーレット安藤勝己騎手(現競馬評論家)の僅かな隙を突いた蛯名騎手の好判断がまたとない奇襲となった。

JRA蛯名正義「まさか勝つとは」有馬記念史に残る中山マイスターの記憶! 最強牝馬を退けた”お祭り男”の誕生…… 中山記念(G2)でラストサプライズを起こせるかのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  3. 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  9. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客