
JRA 春の嵐は空気を読まない!? 大阪杯(G1)コントレイル、グランアレグリア「二強対決」に不穏な予兆…… 最強馬決定戦を襲う天の配剤
4月4日に阪神競馬場で開催される大阪杯(G1)は、今年の競馬界を占うにあたって非常に大きな役割を担うレースとなりそうだ。
昨年の牡馬クラシックで無敗の三冠を達成したコントレイル、同馬をジャパンC(G1)で返り討ちにしたアーモンドアイを安田記念で一蹴したグランアレグリアに加え、サリオス、レイパパレが参戦を表明した。
ジャパンCはアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという新旧三冠馬対決で空前の盛り上がりを見せたが、大阪杯もこれに引けを取らない超豪華メンバーで争われることになりそうだ。
アーモンドアイ、デアリングタクトの姿はなくともコントレイルとグランアレグリアはこれが初の顔合わせ。引退した9冠馬に勝ち逃げを許したコントレイルとしては、現役最強馬の座を確たるものにするためにも、グランアレグリアを倒して戦績に箔をつけたいところだろう。
『netkeiba.com』の想定オッズでも29日現在でコントレイルが1.6倍で1番人気、グランアレグリアが2.3倍の2番人気、サリオスは少し離れた6.6倍の3番人気となっているように、大方の下馬評では二強対決と見られている。
そして先週の高松宮記念(G1)は3着までを上位人気馬が独占。強い馬が人気に応えた熱戦が大いに盛り上がった一方、重賞で単勝1倍台の支持を受けた大本命馬が不覚を取ってきた流れも見逃せない。
金鯱賞(G2)で単勝1.4倍に支持されたデアリングタクトはギベオンの前に不覚を取って2着に敗れ、阪神大賞典(G2)で単勝1.3倍のアリストテレスはまさかの7着に大敗したが、いずれもコントレイルとクビ差の接戦を経験していた馬である。
また、2頭の敗戦に共通するのはいずれも馬場コンディションが重馬場で開催されたレースということだ。
デアリングタクトは前残りの馬場を味方にしたギベオンの逃げ切りを許した。アリストテレスは道中で行きたがり、折り合いに不安を残したことは確かだが、抜群の重馬場適性を見せたディープボンドは5馬身差で圧勝した。
まるで天の配剤のごとく、最近の3週は平日こそ晴れても週末になると好天に恵まれない悪循環が続いていることも不思議である。そしてこの雨でぬかるんだ馬場が大本命馬の敗退と無関係ではないだろう。
そこで当然気になるのは今週末の天気だが、残念なことに日曜の阪神地方は雨の予報が出ている。コントレイルは稍重の皐月賞(G1)のみの経験、グランアレグリアは重馬場だった昨年の高松宮記念で3着に敗れており、渋った馬場の適性は未知数。どちらも切れが活きる時計の出る良馬場が歓迎のタイプであることに間違いはなさそう。
もし、今週も天気が崩れるようなら力を発揮できない可能性も考えられるだけに、このまま下馬評通りの二強対決とはならないかもしれない。
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