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JRA M.デムーロ「神騎乗」でファンを唸らせてきた男の神通力!? 皐月賞(G1)鞍上問題解決の救世主となり得るか

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「神風」は吹くだろうか。

 27日、中山競馬場で行われた日経賞(G2)。1番人気で2着に敗れたカレンブーケドールは2周目の3コーナーで急に内側に斜行し、ウインキートス、ゴーフォザサミット、ヒュミドールの進路を妨害。騎乗していた松山弘平騎手は4月10日から4月18日まで9日間の騎乗停止を受けた。

「好事魔多し、とはまさにこの事でしょう。昨年デアリングタクトとのコンビでブレイクし、今年に入ってからも絶好調だった松山騎手は、この前の週にも土日で11勝を挙げるなど大活躍。ノーザンファームからの信頼も厚くなり、桜花賞(G1)ではアールドヴィーヴル、皐月賞(G1)ではグラティアスの騎乗依頼を受けていました。しかし、今回の騎乗停止により両馬ともアウト。まさに痛恨の騎乗停止であるといえそうです」(競馬記者)

 アールドヴィーヴル、グラティアスは共に春クラシックの有力馬であるだけに、気になるのはその鞍上である。アールドヴィーヴルの方は、M.デムーロ騎手と新コンビを組んで桜花賞に挑むことが、一足先に発表された。

 一方、グラティアスの方は現時点ではまだ発表されていないが、もしかするとデムーロ騎手がアールドヴィーヴルと共に、グラティアスもゲットする可能性もあるかもしれない。

 以下はグラティアスを管理する加藤征厩舎の2016年から2020年まで過去5年間の騎手別成績に、今年に入ってからの成績をプラスしたものである。

52勝 C.ルメール騎手
20勝 戸崎圭太騎手
15勝 M.デムーロ騎手
13勝 菱田裕二騎手
7勝  大野拓弥騎手

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 トップはルメール騎手で52勝と断トツだが、同騎手は皐月賞ではオーソクレース、そして2番目に勝ち星を挙げている戸崎騎手はディープモンスターとそれぞれコンビを組むことが既に発表されている。ならば同厩舎で3番目に勝ち星を挙げているデムーロ騎手に白羽の矢が立つのではないかという見立ては十分にできるだろう。

「デムーロ騎手はスプリングS(G2)でランドオブリバティと新たにコンビを組み、クラシックに臨む予定でしたが、自身の騎乗停止で実現しませんでした。同馬は三浦皇成騎手と再びコンビを組んでレースに挑みましたが、良いところなく敗退。皐月賞を回避することが既に発表されています。

今のところ皐月賞で騎乗馬が見当たらない騎手はデムーロの他に、岩田康騎手、三浦騎手、和田騎手、幸騎手あたりがいますが、グラティアスと新コンビを組むとなると、厩舎の成績的にもデムーロ騎手が一歩リードしていると言えるかもしれません」(同)

 以前はG1レースで神懸かり的な騎乗を見せてファンを唸らせてきたデムーロ騎手だが、最近はめっきりと鳴りを潜めている。残された神通力で松山騎手が騎乗予定だった馬をダブルゲットとなるだろうか。

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