パチンコ「鉄板コンテンツ」を“華麗に進化”させた名作!「出玉&確変」期待度と演出をリンクさせた革命的マシン!!
麻雀を題材にしたパチンコは売れる。かつてそんな格言めいたセリフがあったとかなかったとか。実際、麻雀をモチーフにしたヒット機種は多い。名機『麻雀物語』など、すぐに思い浮かべることができるだろう。
その麻雀パチンコにおいて、革命的ともいえる大きな転換の基点となった機種がある。『CR華牌・井出洋介の華麗なる麻雀』である。これまでの麻雀パチンコといえば、単純に図柄が「牌」になっているなど、イメージを参考した作りになっていて、あくまで「麻雀の雰囲気を楽しめる」だけのものであった。
しかし、この『CR華牌・井出洋介の華麗なる麻雀』は麻雀本来のゲーム性をパチンコに落とし仕込んだ、もう一段階も二段階も上のゲーム性を誇る機種であり、本格的な麻雀パチンコなのである。
その麻雀パチンコ、改革の端緒は華牌シリーズの前進機にあたる『CRホットギミック』にあった。麻雀ゲームのタイアップ機として登場したこのマシンは、数千通りの手筋パターンが用意された、まさにリアルな麻雀を思わせる内容であった。
1回の変動に対して、自キャラと対戦相手が3回のツモ・捨て牌を繰り返すことで演出が進行。自キャラの手牌がテンパイすればリーチ発展となり、ツモやロンで大当りを獲得できるようになっている。
ただ、ゲームをモチーフにしていることから「稲妻一発ツモ」な理不尽さやぎこちない打ち筋などを内包している娯楽性の高い麻雀であったが、当時の競技麻雀におけるトッププロ・井出洋介が監修によって不自然な打ち筋などが解消され、より実際の麻雀に近づいた質の高いゲーム性に進化したのである。
また、高い点であがるほど確変の期待度がアップする仕組みも加えられ、さらには安い手でも裏ドラが乗れば一気に確変への望みが急上昇するなど、完璧なまでに麻雀のゲーム性がパチンコに落とし込まれている。
ちなみに、後続機となる『CR華牌II「ミスター麻雀」小島武夫の戦略』では、あがり役の高さによって出玉の数が変わる出玉変動システムが採用され、よりあがり点に意味を持たせるようになったのである。さらに、親・子の概念も追加され、親番であがると子の時より出玉が多くなるような工夫も施されているのである。
こうして本当に麻雀を打っているような感覚を持ちながらパチンコをプレイできる真の意味での麻雀パチンコが誕生し、麻雀パチンコの概念を一変させたのである。
奇しくも規則改正による大爆裂スペックが殺到する時期、圧倒的な出玉性もファンに提供できるパチンコとしても魅力もたっぷり。大当り確率が1/499で継続率約66.6%、出玉オール約2000発のフルスペック。
他にも出玉が約1100発と当時としては少なめながら大当り確率が1/321.5で継続率が約72.7%と遊びやすさと連チャン性を持ったミドルタイプなど、バラエティに富んだラインナップでの登場となった。
麻雀としてもパチンコとしても高みを極めた初代『華牌』。文字どおり、『華麗なる麻雀』パチンコなのである。
(文=大森町男)
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