真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.05.25 11:00

JRA 日本ダービー(G1)福永祐一が語った勝因と、安藤勝己氏が示唆した「掟破り」の連係プレー。無敗ソダシ惨敗に見た、コントレイルにあってエフフォーリアにないもの
文=大村克之

先週23日に行われた3歳牝馬の頂上決戦オークス(G1)では、単勝1.9倍の無敗の女王ソダシがまさかの8着に敗れ、多くの競馬ファンが失意のどん底に突き落とされた。
レース後に須貝尚介調教師が「序盤で併せ馬の形になって引っ掛かった」と悔しさを露にした通り、1コーナーで川田将雅騎手のステラリアに、2コーナーでも柴田善臣騎手のストライプに絡まれるなど、大本命ならではの厳しいマークが大きな敗因の1つとなったことは間違いないだろう。
そうなると心配になるのが、今週30日の日本ダービー(G1)の大本命エフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)ではないだろうか。
ここまで無敗でクラシック第1弾を制したという点では、先週のソダシと同じ。それも皐月賞(G1)を3馬身以上で制した馬は、1994年のナリタブライアン、2011年のオルフェーヴルに続く3頭目であり、偉大な先輩2頭は後の三冠馬だ。すでに「二冠確定」とまで囁かれるエフフォーリアは、先週のソダシ以上に人気が集中することが予想される。
ただそれは同時に、ソダシ以上にライバルたちのマークがきつくなることも示唆しているはずだ。
無敗の皐月賞馬による日本ダービー制覇といえば、やはり昨年のコントレイルが真っ先に挙がる。皐月賞で2.7倍だった単勝オッズが、日本ダービーでは1.4倍まで上昇。ライバルたちも大本命馬の走りをますます警戒していたが、最後の直線で鋭く抜け出すと3馬身差の圧勝で難なく二冠を達成した。
昨年のコントレイルの快勝劇は、2年連続の無敗三冠を目指すエフフォーリアにとって大きな希望だ。だが、この2頭に「極めて大きな違い」があることは、あまり知られていない。
PICK UP
Ranking
23:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- 武豊「こんな馬ではない」アルテヴェローチェ不完全燃焼!レースレベルに疑問残るも…川田将雅「4コーナーで勝つと思いました」の明暗
関連記事
JRA【日本ダービー(G1)展望】“三冠級”エフフォーリアに死角はあるか? 相手筆頭は14年ぶり快挙狙うサトノレイナス★上位人気馬予想オッズ付き★
JRA日本ダービー(G1)武豊&川田将雅「鞍上ドタバタ劇」はすべて裏目!? 35年間不落の「ダービーの法則」
JRA 川田将雅「ダノンザキッドの誤算」深刻……日本ダービー(G1)優勝マカヒキ以来4年ぶりタッグ結成も「アタマなし」確定か。1954年以降、66年間続く「鉄壁データ」
JRA 岩田康誠、岩田望来が親子で直前緊急降板の憂き目……日本ダービー(G1)ダノンザキッド回避に見えるジョッキーの弱肉強食
JRA 日本ダービー「鞍上問題」決着!? 武豊はディープモンスター、C.ルメールはサトノレイナス、M.デムーロはアドマイヤハダルで「打倒」エフフォーリア狙う