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JRA柴田大知が大ピンチ!? デビュー2年目騎手が約5年未勝利馬に一発回答! 総帥亡きあとの「マイネル軍団」主戦争奪戦が激化

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JRA柴田大知が大ピンチ!? デビュー2年目騎手が約5年未勝利馬に一発回答! 総帥亡きあとの「マイネル軍団」主戦争奪戦が激化の画像1
撮影:Ruriko.I

 7月からJRAは本格的に夏競馬が開幕。「夏の上がり馬」という言葉が存在するように、ひと夏で一気に成長していく馬が多数現れる時期である。

 それは、馬だけではなく勿論、人にも言えることである。夏競馬を通してレース経験を積み、秋以降に飛躍する騎手も過去に多く存在する。そして、今年もそれに当てはまる騎手が登場した。

 デビュー2年目の若手・小林脩斗騎手である。

 小林脩騎手は4日、福島12Rでマイネルレンカ(牡7歳、美浦・堀井雅広厩舎)に騎乗。好スタートを切り、5、6番手の好位からレースを進め、直線半ばで先頭に立つと後続をグングン引き離し勝利した。

 同馬は、デビュー2戦目の16年9月に初勝利。比較的早い時期に勝ち上がったことから、マイネル軍団の当世代の注目株と期待されていた。しかし、その後は入着こそあれど勝ち星に恵まれず。レース前までの戦績は45戦1勝であった。

 約5年間も勝利から見放されていた同馬を“一発回答”で勝利へ導いた小林脩騎手に対して、レース後にファンから賛辞の声が相次いだ。

 対照的に一部のファンからは、同馬へ何度も騎乗しながら勝利できなかったマイネル軍団“お抱え騎手”への批判的な声も聞かれた。

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柴田大知騎手 撮影:Ruriko.I

 特に同馬へ前走まで7連続騎乗した柴田大知騎手には風当たりが強かった。柴田大騎手は同馬に最多の18回騎乗で「1-0-2-15」の成績。同馬の初勝利をエスコートしたのは柴田大騎手とはいえ、同馬へ何度も騎乗し15回も着外になっている。結果を残しているとは言い難いだろう。

 また、同馬は福島競馬場では4日のレース成績も含め「1-0-1-2」。着外2回はどちらも4着と5着。管理する堀井師は今回のレース前に「福島が目標だった。ローカル1700mはベスト」とも話していた。

 ただ、他のマイネル軍団の主戦騎手やD.レーン騎手などの外国人騎手、戸崎圭太騎手のような有力騎手も騎乗経験があるものの、いずれも未勝利に終わっていることには触れておきたい。

 一方、同日にマイネル軍団の中心的存在であるクラブ馬主「サラブレッドクラブ・ラフィアン」所有馬が計9頭出走し、1頭を除き全て掲示板確保の成績を収めたことも事実だ。その中で唯一掲示板を確保できなかった馬の鞍上が柴田大騎手でもあった。

 掲示板を確保できなかった馬はフォクシーレディー(牝3歳、美浦・高木登厩舎)。ディープインパクト産駒で2番人気に推された馬である。好走を期待したファンが多かっただけに、柴田大騎手への不満もあったのかもしれない。

 小林脩騎手は、先月27日にも「ビッグレッドファーム」が所有するコスモスタック(牡4歳、堀井雅広厩舎)で華麗に逃げ切り勝ち。今回の勝利でも目を引く内容だったため、今後は岡田総帥ゆかりのクラブ馬主の若手“お抱え騎手”に抜擢されても不思議ではない。

 対して、柴田大騎手は何度も騎乗し1勝しかできなかった馬を2年目の騎手にアッサリ勝たれた。これまで騎乗を後押ししてくれていた岡田総帥の後ろ盾がなくなったこともあり、小林脩騎手までもマイネルの馬に乗り始めたらいよいよ乗り鞍が減ってくるだろう。

 今後もマイネル馬の騎手乗り替わりから目が離せなくなりそうだ。

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

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