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JRA川田将雅VS岩田望来、「強奪」された馬が重賞勝ちの屈辱! 鞍上不安説を払拭するためにも負けられない若手のプライド

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 30日、東京競馬場では牝馬限定の重賞アルテミスS(G3)が行われるが、阪神競馬場で萩S(L)が行われる。こちらは重賞ではないものの、東に負けず劣らずの注目馬が参戦する

 すでに2強ムード漂う川田優雅騎手のダノンスコーピオン(牡2、栗東・安田隆行厩舎)と岩田望来騎手のキラーアビリティ(牡2、栗東・斉藤崇史厩舎)。頭数は6頭立てと少ないが、ハイレベルのレースが期待できそうだ。

 ダノンスコーピオンは6月の新馬戦でデビュー勝ち。圧倒的1番人気に応える勝利に川田騎手はレース後、「調教で感じていた課題を随所に見せながらでしたが、2着馬が伸びる中まずは勝てた事が何よりです」とコメント。課題を指摘しつつも、まずは上々の船出となった。夏場は休養にあて、陣営は重賞ではなく萩Sを選択してきた。

 川田騎手は、ダノンスコーピオンや同じダノックスで同日のスワンS(G2)に出走予定のダノンファンタジーも控えている。アルテミスSで上位人気が確実なフォラブリューテもいるが、土曜は阪神で騎乗する。

 一方のキラーアビリティはデビュー前からPOGでも評判が高かったが、6月の新馬戦では見せ場なく5着に敗れた。しかし、次走8月の未勝利戦では、圧巻の末脚で2着に7馬身をつける2歳コースレコード勝ち。ネットやSNSの掲示板では「ディープインパクトの再来だ!」「怪物だ!」とファンは盛り上がった。

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 岩田望来騎手といえば、父が岩田康誠騎手という事もあり、デビュー時から騎乗馬の質には恵まれている。それだけに、結果も残して現在全国リーディングで8位と健闘中。同期の若手騎手でも勝ち頭と好調ながら、重賞にはあと一歩で手が届かず、通算でも75連敗中と苦手にしている。

 今年7月に行われた中京記念(G3)では、主戦を任されているアンドラステが、川田騎手に乗り替わった途端に重賞初制覇という屈辱も味わった。川田騎手が堂々としたレース運びで、近走の惜敗が嘘のような快勝を見せたことで、両者の明暗がクッキリ。岩田望来騎手はその姿を前に見ながら、ダノンチェイサーで10着に敗れた。そういった背景もあってか、ネットの掲示板やSNSではキラーアビリティの岩田望騎手に対する不安の声も上がっている。

 萩Sは、近年では2019年ヴェルトライゼンデ、2018年サートゥルナーリア、2017年タイムフライヤーと勝ち馬は後に重賞活躍馬やG1馬を生んでいる出世レース。ここで勝って汚名返上といきたい岩田望来騎手とそれを迎え撃って立つ川田騎手。馬同士もそうだが、この2人の騎手同士の戦いも楽しみな一戦となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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