JRA「謎の暴走」→「落馬」に疑問の声続々!? 10歳馬が20馬身以上の大逃げも、最後は力尽きるように……鞍上には今年未勝利騎手

4日、中山競馬場で行われたイルミネーションジャンプS(OP、障害3570m)は、2番人気のレオビヨンド(牡5歳、栗東・高柳大輔厩舎)が勝利。最後は2着アサクサゲンキに5馬身差をつける圧勝劇だった。
ただ、そんな勝ち馬以上の注目を集めたのが、落馬による競走中止となったパリカラノテガミ(牡10歳、美浦・清水英克厩舎)だった。
年末の中山大障害(G1)に向けた前哨戦という位置づけもあり、オープンながら3570mの長丁場で行われた一戦に13頭が集ったレース。最初の障害を越えるや否や、一気に先頭に躍り出たのがパリカラノテガミだった。
かつて、障害未勝利を逃げ切ったこともあるパリカラノテガミだっただけに、ここまではペースの主導権を握ったかに思われた。しかし、そこからさらに加速。気付けば後続に20馬身以上の差をつける大逃げとなった。
「大逃げ」といえば聞こえはいいかもしれないが、レースは障害3570mの長丁場だ。まるで制御を失ったように、飛ばしに飛ばすパリカラノテガミが最後まで持つわけがないことは、誰の目にも明らかだった。
案の定、失速し後続に飲み込まれたパリカラノテガミ。残り約1000mを残したタイミングは、あまりに早すぎたと言わざるを得ないだろう。完全な“ガス欠”状態となった本馬は、ほぼ無抵抗のまま馬群から取り残されると、最後の障害で力尽きたようにバランスを崩して鞍上の大庭和弥騎手が落馬。競争中止となってしまった。
この結果に、レース後には「パリカラノテガミ」がトレンド入り。SNSや掲示板などでは、ファンから「落馬したみたいだけど大丈夫?」「10歳だし、どうか無事に」といった本馬を気遣うコメントが続々……。
その一方で「あんなオーバーペースで逃げたら、そりゃ最後まで持たんわ」「飛ばしすぎだろ」「あれはやり過ぎでは……」といった大庭騎手の騎乗についての疑問の声も。中には「馬が可哀想になるレース」「バテた状態で、障害を飛ぶのは危険」「あれが落馬に繋がったのでは」といった批判的な声もあった。
「うーん、どうしてしまったんでしょうか。大逃げを打った際は、制御を失って暴走しているようにも見えましたし、完全にオーバーペースだったと言わざるを得ません。残念ながら、あの作戦にとても勝機があるようには見えませんでした。厳しい言い方をすれば、玉砕覚悟にすらなってなかったと思います。
バテた馬が障害で落馬してしまうのはそこまで珍しくもありませんが、パリカラノテガミも相当バテていたようで最後は障害を飛び越える力すら残ってなかったかのような落馬。ファンからレース内容について懐疑的な声が出るのも仕方ないと言わざるを得ません。
主戦の五十嵐雄祐騎手が先月落馬負傷した影響もあって、このレースで騎乗した大庭騎手は障害騎手ながら今年未勝利。過去にパリカラノテガミに騎乗した際は、普通に乗っていたんですが……」(競馬記者)
レース後、記者からパリカラノテガミに加え大庭騎手、このレースで落馬して競走中止になったフォイヤーヴェルクと小坂忠士騎手も「おそらく大事には至っていない」との連絡があったことは幸いだ。
今年10歳のシーズンを戦っているパリカラノテガミだが、前走のオープンで障害2勝目を飾っているように、力はまだまだ健在。今回は後味の悪いレースとなってしまったが、仕切り直しの一戦で再度注目したい1頭だ。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
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