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JRA 香港マイル(G1)「15連勝中」ゴールデンシックスティが襲来!? グランアレグリア不在の日本に16年ぶり脅威

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インディチャンプ

 12日、香港のシャティン競馬場で香港マイル(G1)が行われる。

 日本からは一昨年の春秋マイルG1を制したインディチャンプをはじめ、今年の安田記念(G1)優勝のダノンキングリー、サリオス、ヴァンドギャルドの計4頭が参戦を予定している。

 そんな日本が誇る精鋭マイラーを迎え撃つのが、地元の総大将であり、前年覇者のゴールデンシックスティ(セン6歳、香港・K.ルイ厩舎)だ。

 19年3月のデビュー戦を勝利した香港最強マイラーは、その後も2戦を勝利してデビュー3連勝を飾る。4戦目こそ10着と大敗を喫するが、これが現時点で唯一の黒星。19年9月から現在まで15連勝中で、ここまでの戦績は19戦18勝の香港現役最強馬である。

 その抜群な成績もさることながら、勝ったレースはどれも大レースだ。昨年は香港4歳三冠馬に加えて、香港マイルでは2年前の覇者アドマイヤマーズらを相手に完勝。今年に入ってもG1を3勝するなど勢いは止まらず。約7ヶ月の休養明けで臨んだ前哨戦を叩いて、香港マイル連覇へ向けて万全の態勢を整えた。

 そんな香港最強馬だが、連勝を16に伸ばすようなら来年日本競馬参戦も視野に入ってくるかもしれない。

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アドマイヤマーズ

 香港マイルは昨年勝利したが、当時出走した日本馬はアドマイヤマーズのみ。同馬も日本でG1を勝つ実績馬ではあるが、実質は日本馬1頭に勝っただけでは、香港と同じく日本でも最強といえるのかはまだ分からない。

 しかし、今年の日本馬は4頭もおり、メンバーもインディチャンプやダノンキングリーといった一級馬ばかりだ。これらに完勝すれば、日本へ遠征しても十分勝負になると陣営が考えるのは自然だろう。実際『香港ジョッキークラブ』のインタビューでルイ師は「新型コロナの状況次第ですが、海外で考えられるレースは安田記念だけです」と、日本遠征は今後を見据えたプランの1つであることを明かしている。

「日本のマイル戦線は、最強格であったグランアレグリアが引退したことにより、混戦状態となる可能性も考えられます。

現時点で後継候補はシュネルマイスターやダノンキングリーが考えられていますが、前者は世代交代を狙ったマイルCS(G1)で返り討ちに遭いました。また、後者は安田記念でグランアレグリアを破った実績がありますが、今回完敗するようなことがあれば、ゴールデンシックスティ陣営は自信を持って安田記念へ出走してくることが予想されます」(競馬誌ライター)

 一昔前はブリッシュラック・フェアリーキングプローンなどの香港の一級馬が日本のG1を勝利していたが、近年はそのような光景は見られていない。今年の香港マイルの結果次第では久々に外国馬による日本のG1勝利が見られるかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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