甘デジ「200連・6万発」を吐き出すモンスター撤去へ…大負けor大勝の熱き戦いをその身に刻め!!

　先日、北海道日本ハムファイターズのBIG BOSSこと「新庄剛志」監督が、自身のインスタグラムで就任後に初黒星を喫したと報告し話題となりました。

　その内容は「パチンコで2千円負けてもうた～!!」というもの。これには私も「新庄もパチンカーだったのか!?」と驚きを隠せませんでした。

　さらに衝撃だったのが「2千円負け」という部分。あれだけの成功を収めた人物であれば「10万円クラスは平気で突っ込む」と思い込んでいましたが…どうやら違うようです。彼の金銭感覚は至って正常といえるのかもしれません。

　そう考えてみると、私の金銭感覚は相当マヒしていると言えるのかもしれません。2千円負けであれば「もはや勝ち」とさえ考えてしまうからです。「Aタイプでマクりを図って傷を深める」・「打ち散らかして2～3万円負けになってしまう」といったこともありますが。

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　いずれにせよ「少しでも負けを取り返したい」「せめて当りを見たい」といった状況に陥った時は、甘デジへ助けを求めることが多いです。軽い大当り確率で気軽に楽しめるという点は大きな魅力でしょう。どんなに大当りに恵まれない展開であっても、甘デジに座れば多くの当りを体験できる…まさにオアシス的な存在といえます。

　ただ、そんな甘デジの中には「悪魔のような性質」を持ったモンスターも潜んでおります。破格の大当り確率を大々的に掲げながら、予期せぬ展開へと持ち込むマシンが存在するのです。

　前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介するのはソレに当てはまるCR機の甘デジ。間もなく撤去となる『ぱちんこCRスーパーロボット大戦OG』です。飛びぬけた連チャン性能と波の荒さを有した仕上がりで、ファンも多い機種となっています。

　本機は「約1/40」という破格の大当り確率かつ100％STという甘いマスクを被っていますが、その実態は旧MAX機も震え上がるほどの激荒仕様。展開が悪ければ5～6万円は平気で吸い込む悪魔的な一面を持ち合わせております。

　一体どういうことなのかと申しますと、本機は「RUSH突入までのハードルが極めて高い」という特徴があるのです。先述したように大当り確率は約1/40ですが、その実態は半数以上が「1R+電サポなし（潜伏確変）」となります。

　その後は70回転の間ST（潜伏確変）状態となり、大当り確率は約1/25.4に上昇しますが「電サポ付き大当り」を引かないことには何も始まりません。付与されるのは「電サポ1回or5回or9回or100回」。潜伏確変中は「電サポ1回」が16.5％。「電サポ5回」が12.2％で、残りは5％にも満たない振り分けとなっているのです。

　首尾よく「電サポ」を勝ち取った後は更なる試練が待ち構えています。この「1回or5回」という少ないチャンスタイム中に大当りを引き当てなければ、RUSH突入は叶わないという鬼のような仕様。電チューの残保留で大当りしてもRUSH突入が約束される訳ではないので、道のりは困難を極めているといえるでしょう。

　しかし、大きく立ちはだかる壁を超えた先には、甘デジとは思えぬ魅力に満ちた超高ループRUSHを堪能することができます。100連クラスの大連チャンも余裕で生み出す魅惑の出玉性能は、一度味わったらヤミツキになること間違いありません。

　本機のRUSHは「電サポ70回or80回or90回or100回」の4種類で構成されています。最低でもST70回を完走できる仕様で、時短引き戻しを含めたトータル継続率は驚異の約95％。怒涛の大当り連打が繰り広げられるのです。

　また、この間の大当り出玉は全て約300発ですが、これが積もり積もって大量出玉に化けることも少なくありません。「100連3万発」「200連6万発」といった誰もが羨むような連チャン＆出玉が相次いで報告されました。

　ちなみに、私は初打ち時に57連チャンの大勝利を飾った過去がございます。この時は普通の甘デジと勘違いして本機を打ったのですが、あまりの過激な連チャン性能に度肝を抜かれたのを今でも思い出します。

「パチンコは何も知らない方が出る」なんてオカルトが度々話題にあがることもありますが、まさにそれを象徴するかのような出来事でした。本機の激荒システムを把握してからは、サッパリRUSHへ入らなくなったのは申し上げるまでもありません。

　大負けか大勝か…そんな極端な戦況を生み出す本機は、心の底から熱くなれるCR機甘デジの名機と呼ぶに相応しいマシンでしょう。

『ぱちんこCRスーパーロボット大戦OG』の設置ホールはかなり減ってしまいましたが、それでもまだ52店舗で遊技することができます（12/23時点）。最後の思い出作りとして、甘デジ界のモンスターを相手にヒリヒリした勝負に興じるのもアリではないでしょうか。

（文=堀川茂吉）

<著者プロフィール>
　オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。