GJ > 競馬ニュース > M.デムーロ×堀宣行「約10ヶ月ぶり」コンビ復活!昨年の騎乗数“実質ゼロ”、事実上「絶縁」だった両者の雪解けはオミクロン株も影響か
NEW

JRA M.デムーロ×堀宣行「約10ヶ月ぶり」コンビ復活!昨年の騎乗数“実質ゼロ”、事実上「絶縁」だった両者の雪解けはオミクロン株も影響か

【この記事のキーワード】, ,

JRA M.デムーロ×堀宣行「約10ヶ月ぶり」コンビ復活!昨年の騎乗数実質ゼロ、事実上「絶縁」だった両者の雪解けはオミクロン株も影響かの画像1

 ついに開幕した2022年の中央競馬。5日、中山競馬場の5Rに行われた芝2000mの3歳1勝クラスは、1番人気のアスクビクターモアが勝利した。昨年のアイビーS(L)でドウデュースの3着に入った実力馬が、年明け初日に価値ある2勝目を挙げている。

 クビ差の2着には、M.デムーロ騎手の2番人気のレヴァンジル(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)が入った。2番手追走から直線早め先頭で押し切りを図ったが、勝ち馬にはあと一歩及ばなかった。

 なおデムーロ騎手が堀厩舎の管理馬に騎乗したのは、昨年3月の中山牝馬S(G3)以来。実に約10ヶ月ぶりとなるコンビ復活だった。

 15年春のクラシック二冠を制したドゥラメンテや、宝塚記念(G1)勝ち馬のサトノクラウンなど、もともと親密な関係を築き上げていた両者。19年頃から徐々に成績を落とし始めたデムーロ騎手だったが、以前と変わらずに多くの有力馬を依頼し続けたのが堀師である。

 そんな2人の雲行きが怪しくなったのが、20年の秋だ。

JRA M.デムーロ×堀宣行「約10ヶ月ぶり」コンビ復活!昨年の騎乗数実質ゼロ、事実上「絶縁」だった両者の雪解けはオミクロン株も影響かの画像2
サリオス

 同年11月に行われたマイルCS(G1)に、同コンビはサリオスで出走。レースでは2番人気に推されたものの、5着に敗れた。デムーロ騎手が取った戦術は後方13番手からの消極的なもので、これには元JRAの安藤勝己氏も自身のTwitterに「悔やまれるのはサリオスの位置取り」などと、痛烈なダメ出しをしたほどだった。

 その後もカフェカエサルでこうやまき賞(1勝クラス)をシンガリに敗れるなど、堀厩舎の管理馬で結果を残せなかった同騎手。それらが引き金となったかどうかは定かではないが、21年に入ると同時にデムーロ騎手の騎乗はパタリと途絶えた。

 先述の中山牝馬Sではリリーバレロに騎乗したが、これはハンデ戦で斤量52キロの同馬に乗れる騎手が当日の中山競馬場で限られていたため、いわば特例的に組まれたコンビだったといえる。

 事実、その後も騎乗依頼は皆無であり、両者は事実上の“絶縁状態”となった。

 それでもデムーロ騎手は、春にユーバーレーベンでオークス(G1)を制覇するなど奮闘。暮れの12月にはサークルオブライフで阪神JF(G1)を優勝し、オメガパフュームでは前人未到の東京大賞典(G1)4連覇を達成した。

 一方の堀師は、21年はヒシイグアスで中山金杯(G3)を優勝して幸先の良いスタートを切ったものの、年間を通して35勝。ここ6年連続で40勝をクリアしていたことを考えると、やや精彩を欠いた1年だった。調教師リーディングも全国14位で、12年ぶりとなるトップ10圏外に陥落している。

「堀調教師にしてみれば、これまで重宝してきた短期の外国人騎手たちが、新型コロナの影響で来日しにくくなったのも誤算の1つでしょうね。昨年には新たなオミクロン株が発見され、再び流行の兆しがみられています。

そのため、今年も外国人ジョッキーがやって来られるのかどうか、今のところは不透明な状況です。復権を目指す同厩舎は、現状の打開策として、復活の気配を見せ始めているデムーロ騎手と再びよりを戻すことを選んだのかもしれません」(競馬誌ライター)

 今回、約10ヶ月ぶりの騎乗となったレヴァンジルは、奇しくも同コンビで春の二冠を勝ち取ったドゥラメンテの産駒でもある。これまで幾多のタイトルを獲得してきた名コンビが、今年は数多く見られることになるのだろうか。注目していきたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

JRA M.デムーロ×堀宣行「約10ヶ月ぶり」コンビ復活!昨年の騎乗数“実質ゼロ”、事実上「絶縁」だった両者の雪解けはオミクロン株も影響かのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「ルメールショック」が木村哲也厩舎に直撃?桜花賞に続き皐月賞も人気馬が凡走…主戦騎手不在で「13連敗」の急ブレーキ
  2. コスモキュランダ次走ダービーも「鞍上未定」の怪…J.モレイラ続投が決まらない理由に「身元引受調教師」の影響も?
  3. 【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
  4. 【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り
  5. JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活
  6. セリフォス、ナミュールも不安?2024年マイル戦線は異常事態!マイラーズCは“安田記念を見切った格下馬”の激走に要注意!
  7. 【フローラS】昨年激走のゴールデンハインド、桜花賞激走のライトバック。その道のプロが狙う牝馬の穴馬、今年狙うのは誰もが驚く意外な格下馬
  8. ジャスティンミラノを大幅に上回った「期待の良血」がG1に向けて出陣! C.ルメールに替わる新パートナーは「初制覇」のチャンス到来?
  9. 今年のNHKマイルCに「豪華メンバー」集結?エルコンドルパサー、キングカメハメハ級は不在も…例年以上にハイレベルの激戦か
  10. 今年の皐月賞は本当に「ハイレベル」だったのか!? 最下位でもイクイノックス超えの違和感…超速馬場の「カラクリ」を見抜け