
JRA 尊敬する先輩・福永祐一から団野大成へバトンタッチ。年明け早々、ライバル同期が次々と重賞勝利する中、オーヴェルニュを勝利に導けるか
23日、中京競馬場ダート1800mの舞台で、フェブラリーS(G1)を目指す有力馬たちの始動戦として注目を集める東海S(G2)が行われる。
そのステップレースとして重要になる一戦に、4年目の団野大成騎手がオーヴェルニュ(牡6歳、栗東・西村真幸厩舎)とのコンビで参戦。現在『netkeiba.com』では、単勝オッズ2.7倍の想定1番人気で、勝利が期待される注目の一頭だ。
昨年の覇者で、チャンピオンズC(G1)以来となる一戦。連覇を狙う今回の中京競馬場は計3勝しており、得意としている舞台。前走のG1では力が足りなかったものの、G2となる今回は相手関係的にも優勢だろう。過去5年のレースでは、1番人気が(3.0.1.1)、関西馬が4勝しているということも人気を後押しするデータではないだろうか。
2022年の年明けから、団野騎手と同期の斎藤新騎手が中山金杯(G3)、菅原明良騎手が京成杯(G3)をそれぞれ勝利。16日終了時点では、こちらも同期の岩田望来騎手、菅原騎手がリーディングジョッキーでトップ5に入るなど、競馬学校35期生の活躍が目立っている。過去に『うまンchu』(関西テレビ)で35期生の対談企画が設けられたこともあり、注目の年代だ。
団野騎手も昨年、日経新春杯(G2)で初の重賞勝利を飾るなど重賞2勝。JRA通算100勝を達成し、海外遠征も経験するなど着実に力をつけてきている。同期のライバル達に負けないためにも、東海Sは大事な一戦になるのではないだろうか。
また『netkeibaTV』の若手騎手応援企画としてお馴染みの『坂井瑠星とキシュトーーク』に、坂井瑠星騎手が最も可愛がっている後輩として団野騎手が登場。動画内では尊敬する騎手は福永祐一騎手だそうで「新聞をそんな項目までチェックしているんだ」「細かいところまでしっかりと考えている」と競馬に対する向き合い方がすごいというコメントを残している。

そして今回、東海Sで騎乗するオーヴェルニュは、香港スプリント(G1)で落馬負傷した福永騎手からの乗り替わりだ。
自身が緊張しがちな性格で、1年目に福永騎手へ相談した際には「自分がこの舞台に立ちたくて立っているのに、なんで緊張するんだ」というアドバイスをもらい「もっと競馬を楽しむことが大事だと気づいた」とコメント。
今回の東海Sは想定1番人気とプレッシャーがかかる立場。緊張する舞台ではあるが、尊敬する先輩からのバトンをしっかり受け取り、オーヴェルニュを勝利に導きたい。その先には、日々切磋琢磨しあっている同期もまだ達成していない「G1制覇」に繋がるはずだ。
(文=長尾りょう)
<著者プロフィール>
はじめての競馬、ジャパンCで5番人気シュヴァルグランの単勝を当て、競馬にハマる。オルフェーヴルのように強いが、気性が荒く、成績にムラのある馬が大好き。今までで1番忘れられない馬券は、2018年の有馬記念ブラストワンピースの単勝。
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