抑制的なパチンコホールの設備投資スタンス影響か…人気メーカー第3四半期決算を発表
技術介入要素を組み込んだ人気シリーズ最新作『パチスロひぐらしのなく頃に祭2 カケラ遊び編』の機種サイト及びプロモーションムービーを公開して話題を集めるオーイズミは先日、2022年3月期の第3四半期決算を発表した。
これによると、売上高は前年同期比8.7%減の87億1,000万円、営業利益は同21.9%減の8億200万円、経常利益は同24.8%減の8億8,700万円、純利益は同26.0%減の5億7,500万円。前年同期の売上高は95億4,300万円、営業利益は10億2,700万円、経常利益は11億8,000万円、純利益は7億7,600万円だった。
当期間中、同社グループの主要販売先となる遊技場は、長期化する新型コロナウイルスの影響で、集客ならびに稼働の低迷は回復に至らず、経営環境は依然として厳しい状況。遊技場の設備投資に対する姿勢は2022年1月末を期限とした旧規則機の撤去に伴い、新台入替が比較的好調に推移したパチンコ遊技機に対して、パチスロ遊技機はやや低調に推移し、現行規則の解釈基準の変更を見据えた慎重かつ先送りの状況が継続している。
かかる状況下、主力である機器事業は周辺機器部門において遊技場の設備投資スタンスが抑制的なことから、販売状況は厳しい結果になった。
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遊技機部門は前連結会計年度に市場投入した同社伝統のリール制御をウリのひとつとする『パチスロひぐらしのなく頃に祭2』の高評価を受けての再々販、ストックからプレミアムへと昇格するNEXTフェーズAT機『パチスロ東京レイヴンズ』、サウンドノベルの金字塔をモチーフとした新世代難易度選択システム第2弾『パチスロかまいたちの夜』を販売し、売上高は前年同期比7.8%減の51億7,600万円、セグメント利益は同43.6%減の3億9,900万円となった。
東京都千代田区内や神奈川県横浜市旭区内に賃貸用不動産を取得した不動産事業の売上高は前年同期比8.4%増の6億3,300万円、セグメント利益は同4.1%増の3億2,600万円。太陽光発電設備の徹底した保守、管理を実施した電気事業の売上高は前年同期比0.6%増の7億3,900万円、セグメント利益は同15.7%増の3億3,500万円となった。
海外ゲームのローカライズを中心に6本のゲームソフトをリリースしたコンテンツ事業の売上高は前年同期比45.5%減の4億600万円、セグメント利益は2,800万円(前年同期は1,000万円の損失)。自社ブランド「蒟蒻工房」の認識度向上を図った食品事業の売上高は前年同期比5.7%減の16億6,900万円、セグメント利益は同15.6%減の9,100万円となった。
また、酒類販売等のその他事業の売上高は前年同期比7.1%減の8,400万円、セグメント損失は3,200万円(前年同期は1,500万円の損失)となった。
なお、通期連結業績予想は前回の発表を据え置き、売上高は109億2,000万円、営業利益は6億6,000万円、経常利益は7億5,000万円、純利益は4億8,000万円となる見込みとした。
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