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JRA「8億円」高額馬キラーの豪脚一閃! 大外一気33秒3のゴボウ抜き、「26年目の苦労人」がキャリア初のダービー参戦に望み

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JRA「8億円」高額馬キラーの豪脚一閃! 大外一気33秒3のゴボウ抜き、「26年目の苦労人」がキャリア初のダービー参戦に望みの画像1

 高額馬キラーにダービー出走が見えてきた。

 12日、阪神競馬場で行われた9Rゆきやなぎ賞(3歳1勝クラス)は、松田大作騎手の2番人気ボルドグフーシュ(牡3、栗東・宮本博厩舎)が勝利。クラシックへ向けて価値ある2勝目を挙げた。

 勝ち時計の2分27秒1は平凡かもしれないが、強烈な末脚はまさに“圧巻”だった。

 8頭立ての芝2400mで行われたレース。まずまずのスタートを決めるも、鞍上の松田騎手は「ここが定位置」と言わんばかりに最後方に控えてレースを進める。1000m通過タイム1分2秒3の超スローペースのなか、4コーナー手前で少しずつ馬群が凝縮し、全頭一団となった状態で最後の直線を迎える。

 抜群の手応えで大外に持ち出すと、鞍上のGOサインに応えて一気に加速。内にいた松山弘平騎手のハイコーストが落馬競走中止のアクシデントに見舞われるシーンもあったが、これに動揺することなく、残り200mを切った辺りで全馬をあっさり交わしさって先頭でゴールした。

 最後はスローペースでの瞬発力勝負となったが、ラスト上がり3ハロン33秒3の強烈な決め手を発揮し、最後方から全馬ごぼう抜きという非常にインパクトのある内容だった。

 レース後、鞍上の松田騎手は「最後に脚が使えるのは分かっていましたし、落ち着いてじっくり乗ることが出来ました。馬も応えてくれて、最後は良い反応でした。良い伸びでしたし、楽しみです」とその末脚を評価しつつ、今後に期待を寄せた。

 ボルドグフーシュは、デビューからの4戦で一貫して2000mの中距離を中心に使われてきたが、今回陣営は一気に400mの距離延長を試みた。結果的にこれが功を奏し、スタートが遅く最後方からの競馬となることも多い同馬にとっては、距離が長くなることで追走に余裕が生まれ、最後の差し脚をしっかり発揮することに繋がった。

 さらに、同馬の勝利は「高額馬キラー」という側面もありそうだ。

「ボルドグフーシュは2戦目の未勝利戦で、『ショウナン』軍団でお馴染みの国本哲秀オーナー所有の『5億6千万ホース』ショウナンアデイブを破っていますし、今回のゆきやなぎ賞では金子真人オーナー所有の『2億4千万ホース』アーティットを負かしています。

現3歳世代の高額馬トップ10に名を連ねる総額8億円の2頭を撃破してきたのですから、高額馬キラーといえるでしょう。陣営は早くも日本ダービー(G1)を目標に今後のローテを検討すると発表しており、大舞台出走の際でも大仕事をやってのけそうな怖い存在です」(競馬誌ライター)

 そして初のダービー参戦がかかるのは、26年目を迎えた主戦の松田騎手だ。
 
「おそらくこの後は、青葉賞(G2)か京都新聞杯(G2)を使う流れが自然です。そこで結果を出せれば、ダービー出走は現実味を帯びてきます。松田騎手は過去にクラシック参戦はあるのですが、ダービーは一度も経験がありません。自身初となるダービー参戦に向けて、楽しみなパートナーに巡り合ったと感じているのではないでしょうか」(同)

 今年は1月の東海S(G2)をスワーヴアラミスで勝利し、同コンビでフェブラリーS(G1)にも初参戦を叶えた松田騎手。次は夢にまで見たダービー参戦へ、刻一刻とカウントダウンがすでに始まっている。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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