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JRA「勝率0%」の衝撃! 武豊とドウデュースの皐月賞(G1)制覇を阻む、2歳王者の“ジンクス”とは

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ドウデュース 撮影:Ruriko.I

 17日、中山競馬場では牡馬クラシックの皐月賞(G1)が行われる。

 今年は例年に比べ混戦模様が漂うなか最有力視されているのが、武豊騎手が手綱を取るドウデュース(牡3、栗東・友道康夫厩舎)だ。同馬は、昨年の朝日杯FS(G1)を制した2歳王者だが、仮に同レース勝ち馬が皐月賞で1番人気となれば、2013年のロゴタイプ以来9年ぶりという事になる。

 その朝日杯FS(旧・朝日杯3歳S)といえば、1984年のグレード制導入後にG1に格付けされ、勝ち馬の中には3冠馬ナリタブライアンやグランプリレース3連覇を達成したグラスワンダーなどの名馬を輩出した歴史あるレースだ。

 古くは同レースから皐月賞へ向かう馬も多くいたが、近年では2017年にホープフルSがG1へ格上げされた。それにより、2歳時点でもマイル組とクラシック組の2極化が進み、ホープフルSを使ってきた馬の方が皐月賞で人気を背負うことが多くなった。

 だが、今年は久しぶりに朝日杯勝ち馬が主役を張ることになりそうだ。

 ちなみに朝日杯FSを勝った2歳王者が翌年の皐月賞に挑戦したケースは、1984年から現在まで数えると計23頭にも及ぶのだが、実は“ある条件”で分類すると成績に大きな差が出るのだ。

 

朝日杯FS後、勝つか負けるかは雲泥の差

 

 下の条件別の成績を見ていただきたい。

■朝日杯FS勝利後、皐月賞までの間に「敗戦なし」(直行含む)
「3-1-1-1/6」 勝率50% 複勝率83%
■朝日杯FS勝利後、皐月賞までの間に「敗戦あり」
「0-2-2-13/17」 勝率0% 複勝率24%

 上記の通り、朝日杯FSを勝った2歳王者が、皐月賞までに敗れているかどうかによって、ガラリと成績が変わっている。

「敗戦なし」又は「直行」の場合、ダイシンフブキ(7着)、ミホノブルボン(1着)、ナリタブライアン(1着)、エイシンチャンプ(3着)、ロゴタイプ(1着)、サリオス(2着)の6頭に限られ、馬圏外に敗れたのはわずか1頭のみで、勝率・複勝率ともに素晴らしい好成績をあげている。

 その一方で「敗戦あり」の場合、フサイチリシャール(5着)、ドリームジャーニー(8着)、ローズキングダム(4着)、リオンディーズ(5着)など、多くの名馬達が軒並み敗れているのだ。無論、アイネスフウジン(2着)やセイウンワンダー(3着)など皐月賞で好走した馬もいるが、該当する17頭もの2歳王者が「勝率0%」という成績なのは、俄かに信じ難い不吉なデータといえよう。

 惜しくも2着に敗れた前走の弥生賞ディープインパクト記念(G2)は、本番への叩き台と考えれば結果も内容も決して悪くなかった。だが、不運にも2歳王者の“ジンクス”に該当してしまったドウデュース。

 先日には、陣営が早くも今年の凱旋門賞(G1)に登録するとの報道があり、このプランを受けて主戦の武豊騎手は自身のオフィシャルサイトで「この皐月賞は重要な1戦になります。先々につながるような勝ち方を引き出せれば最高です」と記していたが、果たして結果はどうなるか。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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