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JRA武豊「タメ殺し」の汚名返上に絶好チャンス!? 賛否分かれた読み違いも…今度は「好走条件」と完全に一致か

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武豊騎手

 5番人気の伏兵ジオグリフが一冠を制した先週の皐月賞(G1)。1番人気の支持を集めた昨年の2歳王者ドウデュースは直線外から猛然と追い上げたものの、あと一歩及ばなかった。

 最終コーナーで好位に取りついていた優勝したジオグリフの福永祐一騎手や2着のC.ルメール騎手に対し、ドウデュースの武豊騎手は直線14番手の苦しい位置取り。先行勢に有利な展開でそれぞれの騎手の判断が明暗を分ける結果に終わった。

 惜しくも3着に敗れはしたが、「1番強い競馬をした」「ダービーに向けては好材料」と評価する声もあった一方で、「なぜ後方から大外を回す必要があったのか」「これではタメ殺し」と、武豊騎手の騎乗ぶりを疑問視する声も出ていた。

 武豊騎手もレース後に「ポジションが結果的に後ろだったかもしれません。今日は大事に行きました」と自身の判断ミスを暗に認めるコメント。逃げる可能性もあった馬が控えたことも、ペースが落ち着く原因となり、こちらについては「もっと流れるかと思ったのですが、流れませんでした」と悔いている。

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ルビーカサブランカ 撮影:Ruriko.I

 そんな競馬界のレジェンドにとって、「汚名返上」の絶好機となりそうなのが、23日の福島牝馬S(G3)だ。福島競馬場で行われる古馬牝馬の中距離重賞は、ルビーカサブランカ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)とコンビを予定。2走前の愛知杯(G3)を制したパートナーだけに、力の入る一戦となるだろう。

 6着に敗れた前走の中山牝馬S(G3)では、16頭立ての最後方からレースを進め、勝ち馬から0秒2差の惜敗。前半1000m通過が60秒2とスロー寄りだったことを思えば、スタートで出遅れたことも痛恨だった。

今度は「好走条件」と完全に一致か

 しかし、舞台が福島競馬場となることは、最高の追い風となる可能性がありそうだ。

 3月に発生した地震の影響でスタンドの一部に被害が出たため、予定より1週遅れて開幕した先週の福島競馬。一般的に馬場の傷みが少ない開幕週は、前々で競馬をする馬が止まりにくく、逃げ先行馬に有利な条件になりやすいことでも知られる。

 ローカルの平坦コースが舞台となる福島競馬場だけに、「前残り」の傾向が顕著に出ると見られていた。

 実際、稍重で始まった16日の競馬は先行各馬の健闘するケースも目立っていたものの、特別戦が行われた9Rや10Rは見た目のラップが平均でも後方にいた馬が伸びる展開。良に回復した翌17日の開催でも、逃げ切りもあれば追い込み馬決着もあり、何が起きても驚けない状況となっている。

 そういった意味では、武豊騎手とコンビを組んだ近5戦で後ろからの競馬が続くルビーカサブランカには好都合。多少後ろにいようが大外を回そうが、結果的に正解となる可能性も高い。

 皐月賞は残念な結果となったが、「汚名返上」にはもってこいの条件が揃った。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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