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JRA「この世代で一番イイ馬」武豊も絶賛した逸材が今季初戦を完封! シャフリヤールと接戦演じた「元クラシック有力候補」が完全復活の狼煙

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JRA「この世代で一番イイ馬」武豊も絶賛した逸材が今季初戦を完封! シャフリヤールと接戦演じた「元クラシック有力候補」が完全復活の狼煙の画像1
西村淳也騎手

 春の福島競馬がいよいよ開幕した16日、先月発生した福島県沖を震源とする地震の影響を受けて、当初より1週遅れてのスタートとなった。

 被災したスタンドの復旧工事のため、残念ながら無観客での開催になってしまったが、来月1日までの3週間、画面越しからでも伝わってくるような熱戦を期待したいところだ。

 そんな福島開催の初日、9Rに行われた芝1800mの川俣特別(1勝クラス)は、西村淳也騎手に導かれた2番人気のヴィヴァン(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が勝利。昨年12月以来の一戦を見事に白星で飾った。

 15頭によって争われたレース。スタートでやや遅れたヴィヴァンと西村淳騎手は、後方3番手で1コーナーを通過。前半1000m通過62秒6のスローペースになったが、外々を回って7番手まで進出したところで最後の直線に入る。

 押し上げにだいぶ脚を使ったようにも見えたが、直線で鞍上のステッキが入れられるともう一度力強い伸び脚を披露。残り100mで先頭に立ってからも勢いは衰えず、2着馬に3/4馬身の差をつけて後続の追い上げを完封した。

「4コーナーで3番手以内の馬が4着までに残る緩い流れ。ヴィヴァンはゲートの出はいまひとつでしたが、後方から長くいい脚を使って先行馬を見事に差し切りました。ワンランク上の競馬内容で、昇級しても好走が可能だと思います」(競馬誌ライター)

 4ヶ月の休み明けを難なくこなして通算の2勝目を挙げたヴィヴァン。騎乗した西村淳騎手もレース後、「ここでは能力が抜けていると思った。勝ててよかったです」とコメントを残した。

「元クラシック有力候補」が完全復活の狼煙

 それもそのはずだ。ヴィヴァンは一昨年10月の新馬戦でクビ差の2着に敗れているが、勝ったのは翌年に日本ダービー(G1)を制覇するシャフリヤールだった。このときの3着馬には4馬身の差をつけており、文字通りの接戦を後のダービー馬と演じた。

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武豊騎手

 次戦の未勝利戦では単勝1.4倍の圧倒的支持に応える快勝。デビュー戦から手綱を執った武豊騎手に「この世代で一番いい馬だと思った」と、後にいわしめたほどの逸材である。

 当然のようにクラシックの有力候補として目されていたが、無念の骨折を発症。全治9ヶ月程度と診断され、残念ながら春を棒に振ることになった。

「その後、ヴィヴァンは休養を経て昨年8月に復帰を果たしたものの4着、8着、8着と精彩を欠いていました。一応戦列には戻りましたが、まだ完全には復調していなかったのかもしれませんね」(同)

 一度は脚光を浴びていた馬だけに、SNSやネットの掲示板には「復活してくれて嬉しい」「やはりこのクラスの馬じゃない」などのコメントが多く集まった。中には「もう一度武豊騎手とのコンビも見たい」といった声も見られた。

 今回はローカル開催だっただけに、中央場所に戻れば再びレジェンドとのタッグも実現するかもしれない。復活の狼煙を上げたヴィヴァンの今後の動向に注目しておきたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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