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JRA青葉賞(G2)キタサンブラック長男×絶好調オーナーが狙う2週連続のチケット! 「1勝29敗」“迷える三男”の大復活はあるか

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 24日に行われたオークストライアルのフローラS(G2)は、内から伸びたエリカヴィータが優勝。一昨年のセレクトセールにおいて1億7000万円(税抜)で取引されたキングカメハメハのラストクロップが、樫の女王候補に名乗りを上げた。

「ABCマート」の創業者でもあるオーナーの三木正浩氏は、馬主歴4年目にして早くも2つ目の重賞タイトルを獲得。先日の皐月賞(G1)にも所有馬を2頭出しするなど、目覚ましい活躍が続いている。

 そんな三木オーナーが今週もトライアルに有力馬を送り込む。30日に東京競馬場で開催される青葉賞(G2)に出走を予定しているジャスティンスカイ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 同馬はキタサンブラックの産駒第一号として、2019年1月19日に生を受けたことで注目を集めた。誕生の2日後には父の主戦だった武豊騎手が騎乗を立候補したことでも大いに話題を呼んだ。

 その武豊騎手には他にも乗り馬がいたため、C.ルメール騎手とのコンビで挑んだ昨年8月のデビュー戦(函館芝2000m)だったが、結果は2着。ちなみに勝ったのは武豊騎手が騎乗したロンだった。

 だが、その後は折り返しの未勝利戦を快勝すると、5ヶ月半ぶりの実戦だった今年2月のフリージア賞(1勝クラス)も難なく制しており、現在のところ2連勝中である。

 管理する友道師は『夕刊フジ』の取材に「北海道のときはハミを取る感じがなかったが、前走時の追い切りから前進気勢が出てきた」と話している。キタサンブラックの長男として、ここにきて確実に逞しく成長してきたか。

 なお友道厩舎は過去4年の青葉賞で3頭が馬券に絡んでおり、相性のいいレースでもある。三木オーナーは既に駒を進めることを予定しているジャスティンパレスとジャスティンロックに続き、日本ダービー(G1)へ3頭出しも十分に狙えそうだ。

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横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

“迷える三男”の大復活はあるか

 むしろ心配なのは、手綱を執る予定の横山武史騎手の方かもしれない。

 名手・横山典弘騎手の三男として17年にJRAデビューした若武者は、昨年G1・5勝を挙げて大ブレイク。コンビでG1を3勝したエフフォーリアは年度代表馬にも選ばれた。

 だが、今年は年初の中山金杯(G3)を1番人気のヒートオンビートで落とすと、そこからメインレース14連敗を記録。チューリップ賞(G2)をナミュールで制して一矢を報いたが、その後は再び連敗街道がスタートしている。

 また、春のG1シリーズでも高松宮記念(G1)から3週連続で1番人気を裏切り、一部では「横山武史爆弾」などとも揶揄された。先週のフローラSでも敗れたことで、今年のメインレース成績はここまで1勝29敗となっている。

「横山武騎手は先週終了時点で44勝を挙げて関東リーディングを快走しているように、決してスランプというわけではないと思います。

ただ、先週20日に大井で開催された東京スプリント(G3)でも1番人気のリュウノユキナで敗戦。レース後には『ただただ残念です』というコメントしか掲載されず、一部ではメンタル面を心配する声もあるみたいです」(競馬誌ライター)

 同騎手は来週のNHKマイルC(G1)でも有力馬のソネットフレーズに騎乗を予定している。春G1後半戦がスタートする前に、悩める横山家の三男がキタサンブラックの長男と共に復活できるかにも注目しておきたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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