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JRA天皇賞・春(G1)ディープボンド大本命だからこそ怖い⁉ タイトルホルダー優勢の「落とし穴」でG1初勝利に黄色信号

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和田竜二騎手

 春のG1連続開催は中休みを終え、今週末は阪神競馬場で伝統の長距離戦、天皇賞・春が行われる。

 出走メンバーの顔ぶれを見てみると、例年にも増して小粒な印象も否めない。その中で、主役を張るのは昨年の同レース2着馬で前哨戦の阪神大賞典(G2)を連覇して挑むディープボンドだろう。同馬は現在『netkeiba.com』の予想単勝オッズで1.5倍と圧倒的な支持を得ている。ライバルと言えそうなのは昨年の菊花賞(G1)を制したタイトルホルダーぐらいで、実績から見るとディープボンドの戴冠の可能性は濃厚と言えそうだ。

 しかし、今回断然人気を背負うことになりそうなディープボンドに騎乗する和田竜二騎手が、1番人気馬での騎乗成績が芳しくない事は気がかりだ。

ディープボンドG1初勝利に黄色信号

 同騎手の、去年1年間で1番人気に騎乗した際の勝率は20%だった。これは、1番人気に20鞍以上騎乗した騎手の中で最も低い数字となっている。去年1年のJRA全レースの1番人気馬の平均勝率は33%なので、同騎手の勝率はそれを大きく下回っている事が分かる。ちなみに、ライバルのタイトルホルダーに騎乗する横山和生騎手の同勝率は40%で、和田竜騎手のちょうど2倍となっている。

 平均勝率が33%という事を考えると、年間で勝率30%を超えれば及第点と言えそうだが、和田竜騎手はここ5年で30%を超えた事が一度もない。2016年から2020年まで5年連続で全国リーディングトップ20に名を連ねた実力派とはいえ、数字面からは人気馬での信頼度に疑問が残った。

 前走の阪神大賞典を1番人気で勝っているが、このレースは他馬との実績に歴然とした差があったため、流石に馬の格が違い過ぎた感がある。G1でメンバーが強化された今回は、1番人気の重圧もかかってきそうだ。またタイトルホルダーに騎乗する横山和騎手は先週日曜の東京開催で8R、9Rと1倍台の馬を撃破しており、1倍台キラーとして勢いに乗っている点も不気味だ。

 今年の平地G1はここまで1番人気が5連敗中で未勝利となっている。和田竜騎手にとっては2001年のテイエムオペラオー以来となる天皇賞・春制覇がかかる一戦で、苦手とする1番人気。和田竜騎手にとっては何重ものプレッシャーになりそうだ。秋には2度目の凱旋門賞(G1)挑戦プランもあるだけに、プレッシャーを跳ね除け勝利を収め、念願達成の足掛かりにする事は出来るのか注目だ。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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