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JRA天皇賞・春(G1)「世の中はトウカイテイオーに傾いていた」!? レジェンド競馬アナが“黙りたかった”世紀の対決から30年

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 5月1日、阪神競馬場では第165回天皇賞・春(G1)が行われる。JRA・G1で距離が最も長い一戦は、昨年2着のディープボンドを菊花賞馬タイトルホルダーが追いかける“2強”ムードを醸し出している。

 “2強の春天”と聞いて、あのレースを思い出すオールドファンもいるだろう。ちょうど30年前の1992年4月26日、京都競馬場で行われた天皇賞・春のことである。

「あの年は頭一つどころか、二つも三つも抜きんでた存在が2頭いました。メジロマックイーンとトウカイテイオーです。レース前は、2連覇を狙うマックイーンに、7戦7勝のテイオーが挑むという構図だったと思います。

ところが、ふたを開けてみると、テイオーの方が1.5倍の1番人気に支持されました。2番人気はマックイーンで2.2倍。3番人気のイブキマイカグラが18.2倍でした。このオッズからも、史上空前の2強対決だったことが分かります。

前年にクラシック2冠を達成したテイオーにとって3200mは未知の道のりでした。それでも骨折明けの大阪杯(当時G2)を圧勝し、無敗のまま駒を進めてきたことで、テイオーに対する期待値はかなり高かったことを覚えています」(競馬誌ライター)

 そんな伝説ともいえるレースの実況を担当したのが、元関西テレビのレジェンド・アナ杉本清氏だ。

杉本清「黙る実況っていうのが、最高の実況」

 

 昨年3月にカンテレ競馬(公式)のYouTubeチャンネルで行われた『夢の異色コラボ実現!レジェンド杉本清×ウマ娘(ゴールドシップ&ナイスネイチャ)特別対談』と題した動画で、当時の心境を惜しげもなく語っている。

 詳細に関してはぜひ本動画を視聴いただきたいが、話題が92年の天皇賞・春に移行すると、杉本アナのトークはより軽快さを増していった。

「トウカイテイオーが(直線でメジロマックイーンに)並んできたときに、僕はもう黙ろうと思ったんですよ」と杉本アナ。最後の直線で一騎打ちになることを信じて疑わず、2頭によるマッチレースを“言葉なし”で実況する腹積もりだったという。

 そして「黙る実況っていうのが、最高の実況なんですよ」と持論を披露した杉本アナ。ところが、「黙ろうとした瞬間、トウカイテイオーが遅れだすんですよ……」と思い描いていたものとは異なる展開になったことを明かした。

 さらに「レース前から世の中はトウカイテイオーに傾いていたんですよ。世の中の競馬ファンはね」と当時の雰囲気が「トウカイテイオー>メジロマックイーン」になっていたことを振り返り、「だけどやっぱり長距離になれば、マックイーンの方が強いぜ、っていうつもりで実況していました」、「マックイーンの方が優勢だなと思っていた」と、杉本アナは世の中とは逆に思いを抱いていたという。

 実際に最後の直線では早めに先頭に立ったメジロマックイーンがあっという間に突き抜けると、トウカイテイオーは直線で失速。ライバルから約10馬身遅れて、5着に敗れた。

「2頭で一緒になって抜けてくれと思っていた」という杉本アナの願いもむなしく“大敗”を喫したトウカイテイオー。レース後には骨折が判明し、約半年間にわたって戦列を離れた。

 一方のメジロマックイーンも同年の宝塚記念(G1)直前に骨折が判明。その年の秋を棒に振り、翌年の天皇賞・春で3連覇を狙ったが、ライスシャワーの後塵を拝した。

 結局、1度きりに終わったメジロマックイーンとトウカイテイオーの直接対決。今もなお、競馬ファンの間では「世紀の対決」として語り継がれている。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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