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JRAオークス(G1)はサークルオブライフ&M.デムーロが勝つ! 勝利を後押しする4つの圧倒的要素とは?

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サークルオブライフ

 今週はいよいよオークス(G1)だ。スターズオンアースが桜花賞(G1)に続き牝馬2冠を達成するのか、それともナミュールやサークルオブライフ、ウォーターナビレラといった桜花賞組が雪辱を果たすのか。

 はたまた忘れな草賞を制したアートハウス、トライアルレースのフローラS(G2)を勝利したエリカヴィータなど別路線組がアッと驚かせるのだろうか。

 まさに全国の競馬ファンが注目する一戦だが、今回注目したいのは昨年の阪神JF(G1)優勝馬サークルオブライフである。今回は同馬の勝利を後押しする4つの要素を順に説明していこう。

サークルオブライフが推せる「4つ」の理由

 

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ミルコ・デムーロ騎手

ミルコ・デムーロ

 まず鞍上のミルコ・デムーロ騎手だ。同騎手はオークスを過去3年で2勝しているが、JRA所属騎手となった2015年以降の成績は【2,0,2,3】で、勝率28.6%・複勝率57.1%のハイアベレージを記録。桜花賞【1,0,0,7】の勝率、複勝率ともに12.5%という成績と比較しても、圧倒的にオークスの方を得意としている。

 しかも東京芝2400mで行われたG1レースは、オークス2勝、日本ダービー2勝、ジャパンCも1勝と合計5勝。前走の桜花賞は、外枠で不完全燃焼だっただけに巻き返しに力が入るはず。得意とするこのコースであれば十分可能だ。


国枝栄調教師

 次に国枝栄調教師だ。アパパネとアーモンドアイで現役調教師最多の2勝をあげ、2010年以降は【2,2,0,3】で勝率28.6%・連対率と複勝率はともに57.1%という好成績。桜花賞よりも成績が上であるように、やはり関東で行われるレースだからかオークスを得意としている。

 特に国枝厩舎の馬で「前走が桜花賞」そして「G1馬」に限れば2戦2勝というデータもあり、実績馬をしっかり勝たせている。これも巻き返し必至と言っていい要素だ。


父エピファネイア

 同馬の産駒は早熟傾向にあり、今年に入って5歳以上は1勝もしていない。一方で3歳馬は好成績をあげており、サークルオブライフやヴェローナシチー、ニシノラブウインク、サトノヘリオス、フォラブリューテがオープンで活躍。つまり成長のピークを考えれば3歳のこの時期でこそという種牡馬なのだ。またエピファネイア産駒は、ここまで重賞を10勝しているが、その内訳は

1600m 3勝
1800m 1勝
2000m 3勝
2200m 1勝
2400m 1勝
2500m 1勝

 という内容で、産駒のエフフォーリア、アリストテレス、オーソクレース、クラヴェルは長距離の重賞で好走。そして1600mで3勝のうち1勝はオークスを勝利したデアリングタクト、2勝はサークルオブライフなので、距離が延びるのはプラス。これも他馬に差を付ける要素である。


桜花賞の上がり最速

 そして桜花賞で記録した33秒3の上がり最速も注目だ。過去10年、1600m以上の重賞かオープン特別で勝利実績があり、桜花賞で上がり最速を記録した馬は、オークスで【3,1,0,0】と準パーフェクトの好成績。サークルオブライフは8枠16番という不利な条件ながら、勝ち馬スターズオンアースを上回る上がりを使っていたことを考えると、オークスでの逆転は濃厚だ。


 以上、オークスに出走するサークルオブライフの勝利を後押しするデータを紹介した。

 もちろん他の出走馬にも様々なプラス要素があるだろう。しかしスターズオンアースは大外18番で、今回は川田騎手からC.ルメール騎手へ乗り替わり。スタニングローズは前走がオークスと相性の悪いフラワーC(G3)で、こちらもD.レーンへの乗り替わり。オークスの乗り替わりは実績に乏しくマイナスだ。

 さらに武豊騎手のウォーターナビレラは、1600m以上の重賞かオープン特別で勝利がないなど、他の有力馬が抱える不安要素は一つや二つではない。

 その他の馬と比較しても、やはり本馬ほど強烈な要素は見当たらない。このオークスを制する可能性が最も高いのは、やはりサークルオブライフなのである。

(文=仙谷コウタ)

<著者プロフィール>
 初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

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