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JRA【目黒記念(G2)予想】武豊×アリストテレスは用なし! ハンデ戦らしく走り頃の穴馬台頭で高配当間違いなし!?

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 今回はダービーの後に開催される重賞としてすっかり定着した伝統のハンデ戦、目黒記念(G2)を予想していく。

 例によって過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見てみる。
メトロポリタンS(L) 8頭
大阪-ハンブルグC(OP) 4頭
天皇賞・春 3頭
日経賞、ダイヤモンドS、新潟大賞典 各2頭
有馬記念、大阪杯、阪神大賞典、日経新春杯、AJCC 各1頭
条件特別(3勝クラス) 3頭
オープン特別 1頭
となっている。トータルすれば前走重賞組の方が多いものの、ステップとしてはリステッドやオープン特別を使ってきた馬が目立つ。しかも、着順まで目を通すとそこで大敗していてもここで巻き返す例が少なからずあり、ハンデ戦ということも相まって取捨は難解を極めそうだ。

 続いて人気順の成績を見てみよう。
1番人気 2-2-2-4
2番人気 0-2-0-8
3番人気 2-0-1-7
4~6番人気 1-3-2-24
7~9番人気 4-1-3-22
10番人気以下 1-2-2-73
となっている。見ての通り2番人気がまったく奮わない。昨年と13年に2着があるだけなので、余程の実力馬や軽ハンデを利して走りそうな馬以外は疑ってかかった方が良さそうだ。近5年で8番人気以下が7頭好走しているので、前走大敗していて人気を落としている馬でも吟味する必要があるだろう。


 これを踏まえて「◎」は18番フライライクバードとする。

 前走はメトロポリタンS(L)。4番手から前を見る競馬で、直線先に抜け出した勝ち馬を捕らえに行くもハナ差届かず2着に終わっている。

 キャリアを見ていくと左回りコースに良績が残っており、3走している重賞はいずれも左回りコースでのもの。青葉賞(G2)と日経新春杯(G2)では凡走しているものの、3走前のアルゼンチン共和国杯(G2)の3着があり、再び東京コースに戻っての前走で2着していることから、コース適性そのものはあると見ている。

 斤量も前走から1kgもらっているだけに、アルゼンチン共和国杯と同じコースで行われるここで初重賞制覇もあながちない話ではないだろう。


「○」は人気の一角を占めるだろうが2番ボッケリーニを挙げる。

 前走は日経賞(G2)で、逃げるタイトルホルダーを前に見る形で競馬を進め、直線で猛然と追い込んできたがクビだけ届かず2着となった。

 とにかく大崩れしないのがこの馬の最大の強みで、一昨年中日新聞杯(G3)を制して重賞ウィナーの仲間入りをして以降、重賞で2着が2回と3着が1回あり、馬券圏外であっても6着までと大敗していない。ちなみにこの6着は新馬戦と中京記念(G3)での敗戦だが、全キャリアでこの2戦以外はすべて掲示板を確保している。

 元々中距離が主戦場だった馬だが、今年に入って2000m以上のレースを使って好走しており、前走も2500m戦で連対しているので距離適性は問題ないだろう。

 不安点と言えばトップハンデの57.5kgで、3走前の中日新聞杯で走っているが4着と馬券に絡めなかった。57kgまでは好走歴があるのでまず問題はないだろうが、0.5kgという微妙な差が今回どう出るかが鍵になる。

「▲」は人気薄の17番パラダイスリーフを推す。

 前走はサンシャインS(3勝クラス)で、3番手からの積極策で直線でもよく粘り後続を断ち切って勝利している。

 この馬は6歳馬ながら、キャリアがまだ7戦と非常に浅い。3歳時に屈腱炎を発症し、丸1年棒に振っているせいだが、昨年の復帰戦を見事に勝利で飾って以降、4戦すべてで馬券に絡んでおり、全キャリアでまだ馬券圏外に飛んだことがない実力派である。

 距離については前走でメドが立っており、東京コースもキャリア2戦目で勝利しているのでこちらも問題はない。ローテーション的には好走実績のない前走であるものの、この堅実さは条件戦しか戦っていないとは言え、並みの馬ではできることではない。

 また、これだけの実績を残しながらも重賞経験がないことから55kgと、前走から2kgもらえるのも有利なポイントだ。初重賞とは言え、重賞ウィナーが5頭しかいない手薄なメンバーだけに、チャンスが回ってきていると言えるだろう。


「△」は穴馬4番ベスビアナイトと14番アサマノイタズラ、人気どころで13番マカオンドールの3頭とする。

 ベスビアナイトの前走は松籟S(3勝クラス)。今年の天皇賞・春(G1)と同じコースで行われるマラソンレースだったが、後方から徐々に進出していき、直線で前を交わして勝利している。

 3歳時まで安定しない走りで成績も今ひとつであったが、明け4歳で覚醒したかのような好走を繰り返し、昨年は5戦3勝2着1回、残りも5着と安定した走りを見せてきた。そこからの前走ということで、この馬も重賞経験はないが長距離適性は疑うところがなく、斤量も前走より軽い54kgということで走り頃なはずだ。

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アサマノイタズラ 撮影:Ruriko.I

 アサマノイタズラの前走は日経賞で、例によって後方待機からの追い上げで見せ場なく8着に終わった。

 この馬の成績がパッとしないのは馬の状態もあるのだろうが、ひとえに後方待機策を採るがため。展開がハマらなければ大敗するのは当然で、2走前のAJCC(G2)4着はまともな方と言える。敢えてここで印を打つのは、関東馬ながら東京コースが未経験という点。

 直線の短い中山や阪神で後方待機策がなかなかハマらないのは当然で、直線が長い東京に替わって改めてこの馬の真価が発揮できるのではないか、という期待値込みのピックアップである。

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マカオンドール 撮影:Ruriko.I

 マカオンドールは前走天皇賞・春で、後方から進出していくも前残り展開で歯が立たず11着と大敗している。

 3000m超のレースは3走前の万葉S(OP)から3戦連続で走っているが、阪神大賞典(G2)と前走で歯が立たなかったので、このくらいの距離だと重賞では役不足なのだろう。

 2400m前後のレースでは好勝負しており、G2ながら実質オープン戦のような手薄なメンバーの今回は距離短縮も手伝って好走の可能性がある。この馬も初東京となるが、中京コースで良績が残っているので、コース替わりはむしろ歓迎と考えられる。

 人気どころでは本命視されている15番アリストテレスを切り。

 前走は有馬記念(G1)で、後方から見せ場なく6着に終わっている。

 3走前の京都大賞典(G2)でマカヒキの激走につられたかタイム差なしの2着に入り、実力のほどは見せたかに見えたが、続くG1 2走ではまったくいいところがなかった。もっと言うと、昨年年初のAJCCを勝って以来、この京都大賞典以外は凡走の嵐なのだ。

 思えばコントレイルの3冠が懸かった菊花賞(G1)であわや、という走りをして一気に評価が高まった感の強い馬だが、そのコントレイルが菊花賞後滅法強い走りをしたかと言われるとそうでもなく、引退レースで辛うじて3冠馬の面目は保ったという体たらく。この馬の実力もそれを物差しにすると、言うほど大したことがない可能性がある。

 加えて本サイトでも事に触れてお伝えしているが、父エピファネイアの産駒早熟説が拭えない。先々週ターフに復帰したデアリングタクトは復帰戦で入着すら果たせず、大阪杯(G1)を大本命で迎えたエフフォーリアも見るところなく大敗している。G1馬2頭がこれで、G2 1勝の本馬がこれを拭えるかと言われると疑問が残る。

 3歳時には条件馬の身であったときに◎のフライライクバードに敗れているというのも含めてここでも用はないだろう。

 ということで、今回は2番、4番、13番、14番、17番、18番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。

 ここしばらく、たまたまなのだろうが予想した馬が外枠へ偏る傾向があり、気になっているところではあるが、美味しい目のある馬がそこを引いたのだから仕方ない。6頭中4頭は穴馬なので、高配当を期待できる。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
 オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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