
JRA「早く調教師になって」“パリピ”福永祐一に川田将雅が辛口エール!? 武豊でも成し得ていない日本ダービー3連覇へ「万年2番手」が覚醒したワケとは

29日に東京競馬場で開催される日本ダービー(G1)。18頭の出走馬で唯一、二冠の権利を有しているのが皐月賞馬ジオグリフであるなら、唯一、連覇の資格を有しているのも鞍上の福永祐一騎手である。
それも、仮にジオグリフが二冠を達成すれば、福永騎手は2020年のコントレイル、21年のシャフリヤールに続く3連覇。3年連続勝利は、武豊騎手ですら成し遂げていない前人未到の大記録だ。
そして今週、そんな先輩騎手に改めてリスペクトを示したのが、ダノンベルーガに騎乗する川田将雅騎手である。

「早く調教師になってほしいです(笑)」
『netkeiba.com』の人気連載企画『NONFICTION FILE』の【福永祐一騎手の変化と進化(1)】に登場した川田騎手は、トップジョッキー同士ならではの視点で改めて福永騎手へリスペクトを示している。詳細はぜひ、本企画をご覧いただきたいが、そんな中で「これからの福永騎手に期待すること」という質問に飛び出したのが「早く調教師になってほしい」というコメントだった。
無論、これも川田騎手と福永騎手の間柄だからこその言葉。リーディングを争うトップジョッキーからの最大のリスペクトとも取れるが、どうやら川田騎手の真意は他にあるようだ。
「同じ関西の後輩として、若手の頃から福永騎手に様々なアドバイスを受けている川田騎手だけに、馬に対する考えや姿勢も共感できるところが多々あるそうです。だからこそ、早く調教師福永・ジョッキー川田というチームを組んで『同じ方向を向いて仕事がしたい』のだとか。
福永騎手といえば、昔から騎手界でも屈指の頭脳派として知られており、川田騎手を始め、影響を受けている後輩騎手は非常に多い。すでに調教師のような視点で馬を見ており、その分析力は周囲の関係者も『もし調教師になったら間違いなく成功する』と太鼓判を押しているほどです。
ただ、近年の福永騎手はジョッキーとして一回りも二回りもさらに成長した感があります。今年もフェブラリーS(G1)に続き、皐月賞(G1)でも勝利を挙げるなど充実したシーズンを過ごしていますし、騎手を引退して調教師になるのはもっと先の話でしょうね」(競馬記者)
かつて天才と称された福永洋一騎手の息子として若手の頃からトップジョッキーの道を歩んできた福永騎手だが、稀代の天才・武豊騎手の陰に隠れた「万年2番手」というイメージだった。
しかし、現在の福永騎手は以前のイメージを払拭し、今や日本人騎手No,1と言えるほどの存在に。そんな先輩騎手に対して、川田騎手も「(騎手をしていて)今が一番楽しいと思いますよ」とコメントするほど充実しているようだ。
「福永騎手が覚醒したのは、ワグネリアンで福永家の悲願でもあった日本ダービー初制覇を達成したことがきっかけだと思います。ただ、そこに至ったのも、妻でフリーアナウンサーの松尾翠と結婚されて充実した私生活を送っているからだとか。昨年、香港で落馬した際にも大きな助けになったそうですし、今の福永騎手にとってなくてはならない存在だと思います」(同)
今年2月に『馬好王国~UmazuKingdom~』に出演した際、「奥さんに一番助けられたと思うころは?」という質問に対して、「人生を変えてくれたところ」と即答。「独身の時と今では別の人生。パリピでしたね、昔は」と笑いを誘っている。
アスリートにとって、結婚が競技人生の明暗を分かつことは珍しくない。公私ともに充実し、ついに完成の時を迎えた「ジョッキー福永祐一」が、競馬の祭典で前人未到の大記録に挑む。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
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