パチンコ大当り1G連が「イレグイ状態」!? 独自路線を突っ走る個性的メーカーの忘れられない一台

個性あふれるパチンコ新台が登場

　豊丸から意外（？）な続編についての情報が公開された。お笑い芸人の「スギちゃん」がイメージキャラクターとして起用された『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』のシリーズ機がリリースされる。

　公式のYouTubeチャンネルにて公開されたティザームービーにもスギちゃんががっつり登場し、この新機種を紹介している。気になる機種名は『ANOTHER WILD RODEOスギちゃんっス』。

　本機では声で演出を盛り上げたり、盤面に顔写真が載るなど決めフレーズだけではないよりタイアップ機としての性格を強めたものになっている。映像に映された筐体の全景からは前作とほとんど同じような感じに見えるが、実際のゲーム性などどのように変化したのか注目である。

　豊丸で役物機といえば『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』や『ANOTHER WILD RODEOスギちゃんっス』の系統を確立させた『餃子の王将』が真っ先に思い浮かぶだろうが…。

大当り1G連が「イレグイ状態」となるマシン!?

　この路線を内外に認知させた功績という面では『CR男のマグロ一本釣り』も忘れてはならない。

　純粋な役物抽選のパチンコ機ではないし、異業種・おもしろタイアップでもないが、モチーフ・スペック・システムとすべてが現在のイメージにおける豊丸というメーカーを象徴しているマシンである。

　ドットで3or7が揃うと電チューが開放し、入賞させると本当りを懸けた演出「マグロバトル」が発生。漁師がマグロとの一騎打ちを制し釣り上げに成功すると規定セット数によるまとまった出玉を獲得できるようになっている。

　規定セットを消化したあとは1回転の時短「イレグイチャンス」によるセット引き戻し抽選が発生する。イレグイチャンスをモノにすれば、再び規定セット数分の出玉を放出。これによって大当り1G連のイレグイ状態を楽しめたのである。

　また、表現豊かなドットで繰り広げられるコミカルでアツいデジタルアクションや盤面右側に鎮座する巨大なマグロギミックと連動するバトルなど、演出面でも豊丸カラー全開の機種である。

　この『男のマグロ一本釣り』は、先の『餃子の王将』やパチンコに天井機能を搭載した『天上のランプマスター』とともに変則スペックシリーズとして2010年に連続展開したマシン。

　この巨人三本柱ならぬ豊丸三本柱が、10年代以降の豊丸のメーカーとしての在り方を決定づけたのではないだろうか。それまでも個性的なメーカーとして奮闘していたが、この時期を境に豊丸の豊丸性が加速していった印象もある。

　豊丸のような中規模メーカーには何かと厳しいご時世かもしれないが、これからも豊丸の面白さを追求してほしいところである。

（文=大森町男）
<著者プロフィール>
　羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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