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JRAエプソムC(G3)横山典弘が引き出した「G1級」ポテンシャル! 川田将雅、福永祐一から一変…「ポツン覚悟」でも狙いたい魅力

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JRAエプソムC(G3)横山典弘が引き出した「G1級」ポテンシャル! 川田将雅、福永祐一から一変…「ポツン覚悟」でも狙いたいジャスティンカフェの魅力の画像1
ソングライン 撮影:Ruriko.I

 東京競馬場で5日に行われた安田記念(G1)は、池添謙一騎手が勝利に導いたソングラインが嬉しい初G1勝利。不完全燃焼で5着に敗れた前走のヴィクトリアマイル(G1)から見事な巻き返しを見せた。

 2着に入ったシュネルマイスターは、昨年のNHKマイルC(G1)でハナ差敗れた因縁の相手。改めて2頭がマイル戦線でトップクラスの実力の持ち主であることを証明する結果となった。

 その一方で、昨年暮れのホープフルS(G1)から続いているG1レースにおける1番人気馬の12連敗も話題を集めた。

 競馬史上初といわれる受難の今年、不名誉な記録を伸ばす結果に終わったのが、1番人気で8着に敗れたイルーシヴパンサーだ。6番人気で13着に大敗したソウルラッシュとともに連勝中の勢いを買われたが、直線でスムーズさを欠いたことも両馬にとって痛恨だったといえる。

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横山典弘騎手

 これに対し、連勝しながらも安田記念の舞台に参戦が叶わなかったのが、12日のエプソムC(G3)に横山典弘騎手とのコンビで出走を予定しているジャスティンカフェ(牡4、栗東・安田翔伍厩舎)だ。

 過去には北村友一騎手や福永祐一騎手、川田将雅騎手なども騎乗していた馬だが、横山典騎手とコンビを組んでからの近2走の内容がとにかく秀逸。あくまで個人の感想ではあるが、もし安田記念に出走していたなら十分に通用したのではないか。

 2走前の小豆島特別(2勝クラス)で2着馬に2馬身半の差をつけて快勝すると、続く前走の湘南S(3勝クラス)は、ゴール前で流す余裕を見せながら3馬身差の圧勝劇。惜敗の続いた冬場とは馬が一変した印象だ。

「ポツン覚悟」でも狙いたいジャスティンカフェ

 特筆すべきは前走の湘南Sの内容である。

 16頭立ての芝1600m戦で、最後の直線を15番手の後方から最速上がり32秒9の鬼脚で突き抜けた。問題にしなかった相手のウインシャーロットは、マイラーズC(G2)を制したソウルラッシュと3月の春興S(3勝クラス)で2馬身差の2着。同馬との着差を物差しにすると、重賞勝ち馬とも見劣らない。

 さらに驚くべきは、湘南Sの勝ちタイム1分32秒3が、同日の東京競馬場で行われたメインレース・NHKマイルCの1分32秒3と同じだったこと。3歳馬のG1が前半600m34秒1と流れたのに対し、湘南Sのそれは35秒1と1秒も遅かった。スローペースを後ろから丸飲みするほどの強力な末脚も光った。

 NHKマイルCで0秒3差の4着に敗れたセリフォスが、安田記念で0秒1差の4着に善戦したことを考えれば、G1級のポテンシャルを見せたジャスティンカフェの姿がなかったことは非常に残念だ。

 とはいえ、4歳という年齢からも飛躍のチャンスはまだまだ残されている。距離は1ハロンの延長となるが血統的にも問題はない。不良馬場のデビュー戦を勝利しているようによほどの極悪馬場にでもならなければこなせるはず。

 たとえ、横山典騎手が「後方ポツン」を敢行したとしても、ジャスティンカフェには信用していいといえるだけの魅力がある。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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