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武豊、福永祐一、川田将雅も果たせなかった快挙達成へ!JRA現役騎手ではたった2人のみ、WASJの記録にあのジョッキーが挑戦

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 今週末、札幌競馬場では「2022ワールドオールスタージョッキーズ(以下WASJ)」が開催される。

 WASJは前身の「ワールドスーパージョッキーズシリーズ(以下WSJS)」から合わせて34回目を迎える歴史あるイベント。選出された各国のトップジョッキーたちが、2日間に渡って対象4レースでのポイントを競い合う。

 招待された外国人騎手の中には、短期免許を取得して現在日本で騎乗している香港のC.ホー騎手や、過去にジャガーメイルとのコンビで天皇賞・春(G1)を制覇したオーストラリアのC.ウィリアムズ騎手などがいる。

 前回参加した女性騎手の藤田菜七子騎手やM.ミシェル騎手に続き、2019年にフランスで初の女性騎手リーディングに輝いたC.パコー騎手が参加することも大きな注目を集めそうだ。

 JRAからは武豊騎手、C.ルメール騎手、川田将雅騎手などお馴染みのトップジョッキーが選出されており、3年ぶりに開催される騎手の祭典で世界的名手たちと戦う姿を楽しみにしているファンも多いのではないだろうか。

 そんななか、今回のWASJに記念すべき初出場となったのが横山武史騎手と、松山弘平騎手だ。

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横山武史騎手

 横山武騎手は「6月終了時の関東リーディングトップ」として選出。昨年はエフフォーリアとのコンビで競馬界を席巻し、G1レース5勝やキャリア初の年間100勝を達成するなど大ブレイクを果たした。

 21日終了時点で88勝を挙げており、全国リーディングで川田騎手(103勝)に次ぐ2位につける活躍ぶり。名手・横山典弘騎手を父に持つ、23歳の若き天才である。

 一方の松山騎手は、2年前に「デアリングタクトとのコンビで牝馬三冠を制覇」したことが顕著な活躍と認められ選出。全国リーディングで2020年4位、2021年3位と近年の成長ぶりには目を見張るものがある。

 今年は3月に落馬負傷した影響もあり、昨年の同時期に比べ勝利数(82勝→68勝)こそ劣るものの、2週前には小倉記念(G3)をマリアエレーナで制するなど重賞5勝を挙げる大活躍。両騎手ともに、日本を代表するトップジョッキーであることは間違いない。

 実は今回、初出場となる2人には「ある記録」達成が懸かっている。それは日本人騎手による「WASJ初出場初制覇」という偉業だ。

 古くは、ダービー馬ウイニングチケットの主戦だった柴田政人元騎手や、イソノルーブルでオークス(G1)、ヘヴンリーロマンスで天皇賞・秋(G1)を制した松永幹夫元騎手(現調教師)が達成。

 JRA現役騎手の中で達成しているのは、横山典騎手と岩田康誠騎手の僅か2名のみで、武豊騎手(1988年、2位)、福永祐一騎手(2005年、13位)、川田騎手(2011年、7位)たちでさえ初挑戦時に敗れている。日本開催であろうと、世界で活躍する外国人騎手たちを相手に初挑戦で1位を取ることは、そう簡単なことではないようだ。

 24日には、JRAから対象4レースにおける各参加騎手の騎乗馬が発表され、横山武騎手はピースマインド、ミスミルドレッド、グレースルビー、アケルナルスター、松山騎手はデルマカンノン、ターキッシュパレス、メンアットワーク、グレースオブナイルの騎乗を予定している。記録達成へぜひ奮闘してもらいたい。

 コロナ禍は依然続いているものの、今年は2019年以来3年ぶりに開催されるWASJ。果たして初挑戦となる2人は、偉大な先輩たちと肩を並べることができるだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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