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たった2か月で驚愕の「84勝」!? 世界最強馬・主戦が打ち立てた金字塔が異次元級

たった2か月で驚愕の「84勝」!? 世界最強馬・主戦が打ち立てた金字塔が異次元級の画像1
撮影:Ruriko.I

 今週末、札幌競馬場では「2022ワールドオールスタージョッキーズ(以下WASJ)」が開催される。世界的名手たちが集い、2日間に渡って対象4レースでのポイントを競い合う「夏の祭典」だ。

 外国人騎手の中には、短期免許を取得して現在日本で騎乗している香港のC.ホー騎手や、過去にジャガーメイルとのコンビで天皇賞・春(G1)を制覇したオーストラリアのC.ウィリアムズ騎手などが参加する。

 迎え撃つ日本勢も武豊騎手、C.ルメール騎手、川田将雅騎手などのトップジョッキー達が参加。各々の成績も勿論だが、日本選抜vs世界選抜という観点でみても面白い対決だろう。

 ところで「世界的名手」といえば、競馬ファンの多くはどのジョッキーを思い浮かべるだろうか。

 世界中のG1を計200勝以上しているイタリアのL.デットーリ騎手や、古くはシンボリクリスエスやゼンノロブロイなどに跨り日本のG1で何度も勝利しているフランスのO.ペリエ騎手などは、競馬ファンなら誰もが一度は耳にしたことがあろう名手である。

 また、日本人ならレジェンド武豊騎手をはじめ、昨年ラヴズオンリーユーとのコンビでBC制覇を成し遂げた川田騎手などもいる。いずれも世界を股にかけた活躍が光るトップジョッキー達だ。

たった2か月で驚愕の「84勝」!?

 そんな世界的名手のなかでも、今から6年前にたった2か月で驚愕の「84勝」を挙げたジョッキーがいるのをご存じだろうか。それはイギリスのJ.クローリー騎手である。

 その名を聞いてピンときた方もいるかもしれない。何故ならクローリー騎手は、先月27日に日本馬のバスラットレオンが出走したサセックスS(G1)を制し、現在無傷の10連勝中で「ロンジン・ワールド・ベストレースホース・ランキング」でも1位(日本のタイトルホルダーは5位)に位置付けられているバーイードの主戦を務めているからだ。

 元々は障害騎手だった異色の経歴を持つクローリー騎手。2006年に平地の騎手に転向した後もG1勝利などはあったが、世界中から大注目を浴びるような存在ではなかった。

 そんななか、世界が驚くような大活躍をみせたのが2016年だった。

 8月に38勝、9月にはイギリスの月間最多勝記録(45勝)を上回る46勝を挙げるなど驚異的なハイペースで勝ち星を重ねると、38歳にして初の英リーディングを獲得。遅咲きながら世界にその名を轟かせ、その活躍もあってか、その後はドバイのハムダン殿下の主戦を務めるようになる。

 ハムダン殿下といえば、ドバイの首長でもあるモハメド殿下の兄で世界的馬主の一人。代表馬にはディープインパクトの近親でもあり英ダービー(G1)を含むG1を4勝したナシュワンや、ドバイワールドカップ(G1)などG1・9勝のインヴァソールがいる名オーナーだ。

 そんな世界的名オーナーの主戦を務めることになったのは、クローリー騎手にとって更なる飛躍のきっかけとなった。実際、ブレイクした2016年以降はハムダン殿下の所有馬であるバターシュやナジーフなどで数多くのG1を勝利している。

 また、上述した現役世界最強馬バーイードはまさにハムダン殿下の所有馬(ハムダン殿下は昨年3月に逝去。現在は娘のヒッサ王女が競馬事業を引き継いでいる)であり、その主戦として今後も世界中から注目は絶えないだろう。いずれにせよ、世界的名手たちの活躍ぶりにはただただ驚かされるばかりである。

 世界的にコロナ禍の影響も徐々に収まり、今年は2019年以来3年ぶりに開催されるWASJ。世界的名手たちは我々日本のファンにどんな競馬を見せてくれるだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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