
世界一「映える」コンビに大物の予感!?武豊×蛯名正義厩舎の「新星」が大本命を撃破
21日、札幌競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、武豊騎手の4番人気インスタキング(牡2、美浦・蛯名正義厩舎)が優勝。2年前にエフフォーリアが新馬勝ちした同舞台で、嬉しい初勝利を飾った。
6頭立て芝2000mのレースで大きな注目を集めたのは、C.ルメール騎手とのコンビで単勝オッズ1.7倍の断然人気に支持されたアヴニールドブリエ。少頭数で開催となったのも、2歳戦で好調のエピファネイア産駒の評判馬との対戦を避けた陣営がいたからかもしれない。
だが、最終コーナーを迎え、先頭に躍り出た2番人気ジュンツバメガエシを射程圏に入れたまでは良かったが、伸びを欠いて3着。人気両馬の間から力強く抜け出したのは、伏兵のインスタキングだった。
札幌リーディングを目論む横山武史騎手にしても、ジュンツバメガエシで大本命馬を負かしたにもかかわらず、予想外の相手に勝利を奪われてしまった格好だ。

「綺麗な馬ですし、インスタ映えしますね」
レース後には、馬名に懸けてウィットに富んだコメントを残した武豊騎手だが、こういったジョークが出たのもパートナーが思いのほか、走ってくれたからだろう。
世界一「映える」コンビに大物の予感!?
本来の馬名の意味は「インスタント(瞬間)より+王」のようであるが、SNSの普及によって「インスタ映え」という言葉が珍しくなった近年、鼻筋の美しい流星と顔立ちは、まさに「映える馬」と言っても過言ではないかもしれない。このまま、名前だけでなく実力も伴ってくるようなら、人気急上昇となりそうだ。
「6頭立ての4番人気ということもあり、評価はそれほど高くなかったですが、実力も侮れないと思います。勝ち時計2分6秒3は好タイムといえないものの、この日の札幌芝コースは時計がかかる上、前が残りやすい馬場状態。そんななかでも道中から押し上げていき、最後は捻じ伏せるように差し切ったあたりにポテンシャルの高さを感じます。
手綱を取った武豊騎手も『まだまだ気性は幼い』と振り返っていた通り、道中はややフワフワした走りを見せる場面もありましたが、残り200mを切った辺りからは重心をグッと下げて走れていました。管理する蛯名正調教師も、調教では『まだ追い込んではいない』とコメントしていましたし、先々も期待できるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
また、武豊騎手にとっては騎手時代に同期だった蛯名正師の管理馬で初の新馬勝ちであり、蛯名正厩舎にとっても新馬戦で初勝利となったこのレース。1勝クラスを勝った5月のダイナストーン以来となる同コンビ2勝目に、ネットの掲示板やSNS等でも「同期コンビ素敵」「胸熱」など、ファンからは歓喜の声が多く上がっていた。
断然人気を裏切ったアヴニールドブリエもエピファネイア産駒なら、これを破ったインスタキングも同じ父の産駒でもある。デビュー勝ちを決めたパートナーに対し、武豊騎手も「この先が楽しみ」と評していただけに、もしかしたら大物の可能性もありそうだ。
今後も順調に勝ち進んでいくようなら、ゆくゆくは世界一「映える」コンビを大舞台で見られるかもしれない。
PICK UP
Ranking
23:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
「そういえば、ビリーヴは牝馬やったな」から20年…「JRA賞」の栄誉は孫世代へ
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛