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ロード軍団に「重賞級」の大物誕生!? デビュー戦にまつわる法則の影

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田辺裕信騎手

 かつての名門に重賞級の新星が現れたのかもしれない。

 21日、新潟競馬場で行われた5Rの2歳新馬は2番人気ロードプレイヤー(牡2、美浦・尾形和幸厩舎)が優勝。現役時には中京記念(G3)をレコード勝ちするなど、父グレーターロンドンの主戦を務めた田辺裕信騎手が、産駒2勝目へと導いた。

「使ってからと思ったが結果が出て良かった」

 その潜在能力に鞍上も目を細めた13頭立て芝1800mのデビュー戦。無難にスタートを決めたロードプレイヤーは、前半1000m通過1分4秒7の超スローペースのなか、道中で中団外目の5、6番手を追走する。

 新潟外回り特有の最後の長い直線に入ると、鞍上が徐々に追い出しを開始。残り200mを切った辺りで先頭に立つと、外から差してきた1番人気ブレイディヴェーグと激しい追い比べの末、最後はアタマ差ライバルを退けた。

 ペースが遅かったとはいえ、ラスト3ハロンは勝ったロードプレイヤーが32秒5、2着のブレイディヴェーグが32秒3と究極の瞬発力勝負となったこのレース。

 近5年で振り返っても、今回のようにレース全体のラスト3ハロンが33秒以下の新馬戦は4レースしか該当がなく、そのうち連対した馬の中には札幌2歳S(G3)を制したロックディスタウンや新潟2歳S(G3)を勝ったウーマンズハート、重賞2勝のマルターズディオサや牝馬2冠を達成したスターズオンアースなど活躍馬がズラリと並ぶ。

 今年は史上最速タイとなるラスト31秒4の末脚で差し切ったリバティアイランドの新馬戦と、シャザーンとの高額馬対決を制したダノントルネードの新馬戦に続いて3戦目。これらの馬たちと共に、将来の大物候補に名乗りをあげる好内容だったと言えるだろう。

ロード軍団に「重賞級」の大物誕生!?

 さらに、勝ったロードプレイヤーには早くも「重賞級」であることを後押しするような法則が存在するという。

「実は2着に敗れたブレイディヴェーグには、兄弟を巡る不思議な法則があるんです。3頭の兄姉はいずれも新馬戦で敗れているのですが、その勝ち馬はのちに重賞で好走する大物ばかりなんです」(競馬誌ライター)

 ライターが言うように、1番仔のアージオンはまだG3時代だった東京スポーツ杯2歳Sで3着に好走したラインベックに、2番仔のインナリオは紫苑S(G3)で2着したスルーセブンシーズにいずれも新馬戦で2着に敗れている。

 また3番仔のエルバリオは京王杯2歳S(G2)を制したキングエルメスに新馬戦で3着に敗れるなど、この一族との新馬戦を制した馬は不思議にも後の重賞で活躍する馬ばかり。この法則通りなら、ブレイディヴェーグとの接戦を制したロードプレイヤーは重賞級と呼べるのかもしれない。

 かつてはロードカナロアで世界にその名を轟かせた「ロード」軍団だが、2019年のチャレンジC(G3)をロードマイウェイで制したのを最後に重賞勝利から遠ざかっている。

 今年もロードレゼルで青葉賞(G2)2着、ロードベイリーフでアイビスSD(G3)3着など惜しい場面がありながらも戴冠には届いていない。重賞級の新星が現れたとなれば、かつての名門にとっては頼もしい限りだろう。

「これからの馬だと思う」

 レース後、ロードプレイヤーの将来にそう期待を寄せた田辺騎手。法則通りの重賞級となれるのか、今後の活躍にも期待したい。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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