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【京成杯AH(G3)予想】ダーリントンホールは迷わず切り!? サマーマイル最後の一戦で好配当狙い!

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 今回は秋の中山開幕週の名物レース、京成杯オータムH(G3)を予想していく。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていこう。
関屋記念 11頭
中京記念 4頭
NHKマイルC 2頭
日本ダービー、安田記念、ヴィクトリアマイル、東京新聞杯、七夕賞、ダービー卿CT、函館SS、米子S(L) 各1頭
リステッド 1頭
オープン特別 1頭
条件特別(3勝クラス) 3頭
となっている。レース間隔がそれほど空いているわけではないが、関屋記念組が断然の多さ。次いで中京記念組が多いのはサマーマイルシリーズの絡みだ。本番となるであろう、マイルCS(G1)はまだ先なので、夏からの流れで参戦する馬と夏を全休してまず一叩きという馬に大別できるかもしれない。

 続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 3-0-1-6
2番人気 2-1-2-5
3番人気 1-2-0-7
4~6番人気 2-3-2-23
7~9番人気 1-1-3-25
10番人気以下 1-3-2-58
となっている。1番人気がいまひとつ信用できない。数字の上では2番人気が五分な感じではあるが、近5年では3着が1回あるだけ。その点1番人気は2勝しているので、いくらかこちらの方が信用できそうだ。18年に上位人気だけで決着しているが、その後は二ケタ人気馬が馬券に絡む波乱が起きている。基本的には中穴以下の馬から考えるのが的中への近道になりそうな印象だ。


 これを踏まえて「◎」は9番シュリとする。

 前走は関屋記念(G3)。逃げてスローペースを作り出し、直線に入っても粘ったが後ろの馬に交わされて差し返せず2着となった。

 昨年の谷川岳S(L)までは勝ち星を量産し、新馬戦からの10戦で6勝2着1回、残りの3戦も掲示板確保と好成績を挙げていた。だが、昨年のエプソムC(G3)で大敗するとそのままズルズルと今年の春まで大敗続き。前走は人気のないところで逃げを打った結果、やっと光明が見えてきたという感じだろう。

 中山が今回初挑戦となるところに不安はあるが、戦績を見る限りでは左回りより右回りの方が良さそうに見えるので、初コースでも乗り越えられるのではないか。今回はベレヌスがハナを主張する可能性が高いが、逃げなくても前にいれば結果を残せる馬。陣営からも好調さに加えてマイペースで運べれば、と期待するコメントが出ている。ここは上手く立ち回って前で残れるのではないかと見て◎とした。


「○」は人気しそうだが6番ミスニューヨークを挙げる。

 前走は中京記念(G3)。緩いペースの中、中団に控える競馬で内から直線で上がっていったものの、不利を受ける場面がありそれも響いて4着に終わっている。

 条件戦やオープン特別では強さを発揮しているが、重賞では今ひとつ安定せずムラのある成績が残っている。とは言え、20年の紫苑S(G3)と秋華賞(G1)で5着があるなど、実力自体は水準以上にあると思われる。

 この馬を推せるのは中山巧者であること。中山では5戦して3勝3着1回。残る1戦は紫苑Sの5着であり、3勝の中にはターコイズS(G3)勝ち、3着1回は中山牝馬S(G3)なので他場に比べると顕著に好走している。ハンデも据え置きで、差し脚質なのもこのレース向き。陣営からは展開ひとつと言いつつ、4走前のターコイズSのように終いにかけるとのコメント。そういう展開になりやすいだけに、ここは積極的に押さえたい。

「▲」も人気しそうだが11番ファルコニアを推す。

 こちらも前走は中京記念。中団から徐々に進出していく競馬で、直線に入って前を追いかける展開になったが、そこを掬われて後方から追い込んできた馬に交わされ3着となった。

 重賞での好走歴多数でいながら未だに重賞に手が届いていない実力馬。距離もマイルから2000mと融通が利き、逃げて良し差して良し追い込んで良しと展開に左右されない強みもある。だが、重賞では善戦マンの域を出ない。

 逆に言えば適距離の重賞であれば、とりあえず押さえておくだけで馬券に絡む可能性が高いとも言える馬である。近4走は3着3回2着1回で、うち2つは重賞でのもの。さらに1分32秒台前半から1分31秒台と時計勝負になりやすいレースだが、この馬はその時計の裏付けもあり、闇雲に押さえるのではなく押さえるだけの理由もある。

 陣営からは前走を使った上積み十分として、斤量も有利、中山マイルが向いているとのコメントが出ている。実績はメンバー中でも上位になろうが、とにかく勝ちきれない馬なので印はやや控えめにしておいた。


「△」は人気の一角になろうが1番ベレヌスと13番クリノプレミアムの2頭とする。

 ベレヌスの前走は中京記念で、逃げてマイペースを作り出すとそのまま直線でも粘りきって勝利を挙げている。

 こちらも好不調がはっきりしているようで、前走は重賞制覇、2走前はリステッドで2着と不調期を抜けて好調に転じているものと考えられる。この馬に関しては前走勝ったことで斤量が2kg増になるという不安点がある。あと、基本は逃げてナンボの馬なので、上手く逃げてペースを作れれば前残りする可能性があるものの、乱ペースになるとあっさり沈むリスクもある。

 クリノプレミアムの前走はヴィクトリアマイル(G1)で5番手の好位から競馬を進めるも直線で伸びず16着と大敗。

 戦績を見ると好不調の波がはっきり出る馬のようで、本来であれば中山牝馬S1着、福島牝馬S(G3)2着と好調期にいるはず。前走はG1ということもあってこの馬には荷が重かったと考えれば度外視できるが、休養を挟んでどうころぶか。あと、速い時計での決着がないので、高速決着になる展開になったときに不安が残る。

 人気どころでは8番ダーリントンホールを切り。

 前走はエプソムCで、好位から直線に入って叩き合いとなり、クビ+クビ差の3着となった。

 3歳春の共同通信杯(G3)を勝ってクラシック候補に名乗りを上げたものの、コントレイルと同世代ということで、結果的に皐月賞(G1)も日本ダービー(G1)もいいところなく凡走している。この共同通信杯を最後に勝ち星がなく、重賞連続3着でようやくいい頃の調子を取り戻しつつあるか、という感じではあるが悪く言えば勝ちきれない競馬が続いている。

 2歳から3歳春シーズンまでは上がり最速を記録するなど、それなりに切れる脚も披露していたが、それもすっかり鳴りを潜めている状況なので、これを以て実力馬再び、とは言い難い。陣営からも仕上がりについて歯切れが悪く、いろいろ噛み合わないと、と弱気なコメントが出ている。

 マイルの持ち時計はあるので高速決着にも対応できるとは思うが、戦績を見るとどうも馬場が悪化した方が良さそうに見える。現状良馬場で開催される可能性が高いだけに、時計を持っていても上がり勝負に対応できるほどの切れ味が今はないので、過大評価されているように思える。危ない人気馬ということで消しておきたい。

 ということで、今回は1番、6番、9番、11番、13番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。人気馬が本当に好走しそうな気配がある一方で人気薄に「これは」と思わせるほどのものがなく、人気馬中心の予想になってしまった。組み合わせ次第ではトリガミの可能性もあるが、まずは当てることを優先で配当は二の次、と言ったところだ。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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