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【セントライト記念(G2)予想】台風接近でレースも嵐の予感!アスクビクターモアは押さえまで止むなし、重馬場適性の高い馬の一発に期待

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 今回は菊花賞(G1)への切符をかけたトライアル・セントライト記念(G2)を予想していく。

 例によって過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていく。
日本ダービー 15頭
ラジオNIKKEI賞 4頭
条件戦(1勝クラス) 3頭
ホープフルS、青葉賞、プリンシパルS 各1頭
条件特別(2勝クラス) 5頭
となっている。ダービーからの転戦馬が半数と断然の数字だが、ダービーで馬券に絡んだ馬はうち3頭だけなので、菊花賞前の一叩きよりはダービー敗戦からの巻き返しにかける馬が多いと言える。思ったほど条件馬の身で挑戦した馬が多くないが、ここで好走するためのハードルは高めなのでこれまでの戦績など十分に検討する必要があるだろう。

 続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 4-3-0-3
2番人気 1-3-1-5
3番人気 1-0-3-6
4~6番人気 3-1-4-22
7~9番人気 1-2-0-27
10番人気以下 0-1-2-58
となっている。1番人気が信用できる数字を残しており、近5年でも4連対とその傾向は変わっていない。2番人気、3番人気は安心して乗れない数字だが、近5年でもコンスタントに馬券に絡んでいるので、人気に見合う走りをしてきたかどうかが取捨のポイントになるだろう。16年と17年は上位人気だけで決着しているほか、傾向として上位人気馬に中穴クラスの馬が絡むケースが多いので、それほど荒れないレースではある。

 今回は3連休に合わせて3日間開催となり、セントライト記念は月曜・祝日の開催である。ただ、接近している台風の影響で日曜・月曜はともに雨予報。終日雨ではなく断続的に降る予報ではあるが、日曜日から降り続く関係で月曜のこのレースは重馬場は必至だろう。そこで重馬場適性も加味して予想を進めていく。


 これらを踏まえて「◎」は多少穴っぽいところから3番マテンロウスカイとする。

 前走は1勝クラスの条件戦。内枠を利してすんなりハナに立ちそのまま直線でも粘りきって勝利を挙げている。

 新馬戦で5馬身差をつける派手な勝ち方をしたものの、2戦目に選んだ野路菊S(OP)で3着に終わり、そのまま自己条件を勝ちきれない競馬が続いた。前走でようやく1勝クラスを脱出したところである。だが、勝ちきれないと言っても5戦連続で馬券圏内に好走しており、本当に「あと一押し」が足りない競馬を繰り返してきた。

 4戦目のあずさ賞(1勝クラス)で重馬場ながら3着に健闘しており、しかもこのときは上がり最速をマークしているので、重馬場適性は十分あると見ている。良く言えば堅実な走りができ、持ち時計は大したものではないが馬場が渋れば時計は問題なくなるので、一押しが足りないこの馬でも出番があるのではないか。

 逃げから追い込みまで展開に左右されず、それなりに格好のついた競馬ができる強みもあるので、鞍上の横山典弘騎手が上手く乗りこなすと考えて◎とした。


「○」は1番ローシャムパークを挙げる。

 前走は山藤賞(1勝クラス)。中団から3コーナーで早くも先頭に立ち、直線でそのまま押し切って7馬身差の圧勝を演じた。

 昨年9月の新潟でデビューし、出遅れながらも2着に入る健闘。続く未勝利戦も2着に終わったが、一息入れて2月の未勝利戦で勝ち上がると前走も連勝して現在連勝中の上がり馬。前走も強かったが、2走前の未勝利戦も3コーナーで捲って4馬身差をつける派手な勝ち方をしている。

 相手関係が弱かったのもあるだろうが、実力がなければこういった競馬はできないはず。注目の1頭と目されるのも頷ける。重馬場適性も前走とデビュー戦で稍重を経験しており、前走は特に渋った馬場で7馬身差かつ上がり最速の脚を使っているので、極悪馬場にならなければこなせるはずだ。

 陣営も折り合いが課題としているが、鞍上はC.ルメール騎手が継続騎乗するだけにやはり上手く乗りこなしてしまうのではないか。

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ラーグルフ

「▲」は4番ラーグルフを推したい。

 前走は月岡温泉特別(2勝クラス)。中団から競馬を進め、直線で前が粘っていたがまとめて差して勝利している。

 元々それほど評価されていた馬ではなく、新馬戦も13頭立てのブービー人気で9着とまるでいいところがなかった。だが、その後の未勝利戦と芙蓉S(OP)を連勝し、暮れのホープフルS(G1)でも3着に好走したことで、ある程度認知された面がある。とは言え、3歳初戦の弥生賞(G2)で11着、皐月賞(G1)で8着と見せ場はなかった。前走の2番人気が7戦のキャリアでもっとも人気になったくらいなので、戦績より評価の低い1頭ではある。

 レースレベルはさほどでなかったにせよ、2歳G1で3着に入った実力はそれなりに評価できるもので、重馬場適性についても未勝利戦が降雨の中、重馬場に近い稍重で上がり最速をマークして勝利しているので、今回もこなしてしまうと見ている。

 陣営はじわじわ脚を使うタイプと評価しているが、実際のところ上がり33秒台の切れる脚があるので、瞬発力勝負にも向くはず。なぜかそれほど人気にならない1頭なので、ここは積極的に押さえてみたい。


「△」は人気の中心になるであろう7番アスクビクターモアと同じく人気しそうな9番ガイアフォースの2頭とする。

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アスクビクターモア

 アスクビクターモアの前走は日本ダービー(G1)で、2番手から直線でよく粘ったが後ろから来た2頭に差されて3着に終わった。

 上記の通りダービー3着のほか皐月賞も5着で掲示板を確保。弥生賞の勝ち馬であるなど実績はメンバー中でも1つ抜けた存在で、世代トップクラスと渡り合ってきた実力は確か。さらに、戦績は皐月賞5着以外はすべて馬券に絡む堅実派でもある。

 距離もメドが立っており、単純比較ならあっさり勝ち抜けておかしくない馬ではあるが、良馬場しか走っていないこの馬にとって渋った馬場は未知数と言える。母父がレインボークエストということでパワー型の血が入っており、重馬場をこなす下地はあるがどう出るかは何とも言えない。その不安要素分だけ印を落として押さえる。

 ガイアフォースの前走は国東特別(1勝クラス)で、番手から4コーナーで先頭に立ちそのまま後続を突き放して7馬身差の圧勝を飾った。

 ここまで4戦2勝2着2回の成績だが、前走もさることながら勝った未勝利戦も4番手から直線追い上げて4馬身差をつける勝利で勝つときは派手、負けるときは僅差ということで実力はそれなりにあるのだろう。

 重馬場についても2走前のあずさ賞で2着しており、こなせるものと見ている。今回はセントライト記念が月曜開催で、このレースを勝ったセントカメリアは日曜のローズS(G2)に出走している。予想では重馬場想定で◎を打ったが、この馬の走り次第でガイアフォースの重馬場適性の物差しになるだろう。

 正直なところ戦績は文句なしなのだが、新馬戦でドウデュースの0.1秒差2着以外に強い馬と戦っておらず派手な勝ち方が印象に残って人気している部分が否めず、もっと人気が下がれば馬券妙味もあると思っている。加えて、今回は関東への初長距離輸送があり、これがレースのパフォーマンスに影響が出ないとも限らない。これは陣営も懸念している点だ。

 飛ぶときはあっさり飛んでしまうと思うが、控えめな印を打って押さえとしたい。

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オニャンコポン

 人気どころでは6番オニャンコポンを切り。

 前走は日本ダービーで後方待機策から直線で伸びきれず8着に敗れている。ちなみに皐月賞は6着、ホープフルSは11着ととにかくG1の舞台では勝負弱さを露呈している。

 京成杯(G3)勝ちは評価できるが、負かした相手はそれほど強かったわけでなく、同じ舞台の皐月賞で似たような競馬をしてあっさり負けているところを見ると、相手なりに走るタイプなのだろう。そういう意味ではここでも好走する可能性はゼロでないが、良馬場しか走ったことがないだけに重馬場適性に疑問が残る。

 陣営は重馬場歓迎というようなコメントを出しているが、負けたG1はいずれもじわじわ伸びる競馬だったのに対し、勝った3戦はいずれも瞬発力勝負で勝っているので、切れ味が削がれる重馬場で上がってくるシーンが思い浮かばない。人気もしており、そこを無理してまで押さえるほどの旨みもないので切りとしたい。

 ただ、強いていうならエイシンフラッシュの産駒は稍重や重で好走する馬がそれほど多くないのだが、なぜか不良馬場では好走馬が多く勝率も高い。ここに一縷の望みはあるかもしれない。

 ということで、今回は1番、3番、4番、7番、9番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。人気馬を押さえているので、組み合わせ次第でトリガミの可能性があるものの、印通りに決まれば意外に好配当もあるのではないか。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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