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天皇賞・秋(G1)ダノンベルーガ、実は崖っぷち!? ジオグリフ、イクイノックスとの決定的な違いとは

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 30日、東京競馬場では天皇賞・秋(G1)が行われる。秋古馬三冠とも称される3つのG1レースの第1戦として行われるレースだが、今年は新進気鋭の3歳馬3頭が注目の的となっている。

 このうちジオグリフは皐月賞(G1)を勝利しており、イクイノックスは無冠に終わったものの皐月賞・日本ダービー(G1)でそれぞれ2着に好走した実績がある。2頭は共に春のクラシックで結果を残し、名実ともに3歳世代のトップホースとして秋の盾へと駒を進めたといえるだろう。

 一方のダノンベルーガは皐月賞・日本ダービーで共に4着という結果に終わっている。

 それぞれ2番人気、1番人気と戦前は高い評価を受けていたが、世代の最高峰といえる舞台で実力を証明することはできなかった。

 それでも、ジオグリフを子ども扱いするかのような快勝を見せた共同通信杯(G3)の走りを見れば、ダノンベルーガにも世代トップクラスの力が秘められていることに疑う余地はない。

 クラシック2戦は残念な結果に終わったものの、着順には映らない“強さ”は我々ファンの脳裏にしっかりと焼き付けられている。今回の天皇賞・秋に向けては上位人気の一角を担うことが予想されており、多くのファンがダノンベルーガの潜在能力に期待を抱いているはずだ。

 当然ながら陣営もダノンベルーガの能力を高く評価しており、天皇賞・秋の出走はその裏返しともいえるだろう。管理する堀宣行師は共同会見にて「国内にあるG1の中で最も適性があるんじゃないかなと感じています」と自信溢れるコメントを残しており、春に逃したG1タイトルを獲得すべく闘志を燃やしているに違いない。

 春に共同通信杯を制した後には一時、皐月賞をパスして日本ダービーへ直行することも噂されていたダノンベルーガ。体質的な面を考慮してレース間隔を空けて出走させたいという陣営の思惑が見え隠れしていることを鑑みれば、天皇賞・秋へ向けても“一戦必勝”の構えで仕上げを施しているかもしれない。

 加えて、ダノンベルーガには天皇賞・秋で是が非でも達成しなければならない目標が存在する。それが収得賞金の加算である。

ダノンベルーガ、実は崖っぷち!?

 イクイノックスやジオグリフは、クラシック連対を果たしたことで収得賞金を十分に加算している。だが、ダノンベルーガに関しては加算されているのは新馬戦と共同通信杯を勝った分のみ。2400万円の収得賞金は天皇賞・秋に出走するメンバー中では最下位となっている。

 天皇賞・秋はフルゲート割れとなったことで無事に出走が叶ったが、本来であれば2400万円の収得賞金はG1で除外対象となってもおかしくない水準である。実際に昨年の有馬記念(G1)では4200万円、今年の大阪杯(G1)が4600万円、宝塚記念(G1)は5000万円が出走ボーダーラインとなっていた。

 ダノンベルーガの今後のローテーションは定かではないが、仮にジャパンC(G1)や有馬記念といった“古馬王道路線”を目指すとすれば、現在の賞金では確実に出走できるとは言い難い。その他のレースに臨むにしても、収得賞金の不足が災いしてレース選択の幅が狭まる可能性は十分に考えられる。

 天皇賞・秋に臨む他のメンバーは収得賞金も潤沢であり、今後のG1レースへの出走に際しても特に問題はないだろう。だがダノンベルーガに関しては、堀師が共同会見にて「収得賞金順で出走がどうかという懸念がありまして、少し始動を早くして神戸新聞杯(G2)から行くという選択肢も候補に出ていた」と話している通り、今回の天皇賞・秋で是が非でも賞金を加算したいはずだ。

 今後もG1レースの転戦を目指すならば、天皇賞・秋はダノンベルーガにとってまさに「背水の陣」と呼ぶべきレースとなる。陣営もここを逃せばG2・G3からの出直しを強いられることは理解しているだけに、並々ならぬ覚悟を持ってダノンベルーガを仕上げてくるに違いない。

 無事に賞金加算に成功し、大舞台へ立ち続ける資格を手にできるか、未完の大器ダノンベルーガの走りに注目したい。

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