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福永祐一「乗り替わり続出」で見学の危機!? 外国人騎手の襲来で苦しい立ち位置

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福永祐一騎手

 日本でもお馴染みのR.ムーア騎手やD.レーン騎手が、今週から短期免許を取得して来日を予定している。早速、今週末のエリザベス女王杯(G1)に参戦するとあって、すでに来日して活躍中のC.デムーロ騎手らと共に、豪華な外国人ジョッキーたちが集うことになりそうだ。

 しかし、腕利きの外国人ジョッキーがこぞってビッグレースに参加するという事は、普段なら騎乗できたはずの騎手らの騎乗馬が奪われることも意味している。今回のエリザベス女王杯においては、福永祐一騎手もその一人ではないだろうか。

 もともと福永騎手には、昨年の秋華賞(G1)で3着したアンドヴァラナウト(牝4、栗東・池添学厩舎)というパートナーがいた。これまで自身が怪我により休養中だった愛知杯(G3)を除く全てのレースで鞍上を務め、前走の府中牝馬S(G2)でも勝ったイズジョーノキセキや2着ソダシからコンマ2秒差に迫る3着に導いた。前哨戦だったことを考えれば内容も及第点で、本番でも継続騎乗なら気合が入るところだろう。

 だが、こちらはムーア騎手に乗り替わるようだ。世界的名手の手腕は誰もが認めるところではあるが、福永騎手にとっては残念な乗り替わりとなってしまった。

 また、ジェラルディーナ(牝4、栗東・斉藤崇史厩舎)についても似たようなことが言えるかもしれない。

 以前まで同馬の主戦を務めていた福永騎手だが、前走のオールカマー(G2)ではスイッチした横山武史騎手が勝利をエスコート。ただ、今回はその横山武騎手が秋華賞で2着したナミュールに騎乗するため、再び手綱が戻ってくる可能性も少なからずあったはずだ。

 しかし、こちらも新たにC.デムーロ騎手が手綱を取る事に……。手の内を知っている2頭がどちらも外国人ジョッキーに任される事になったのには、福永騎手にとってもどこか心中複雑な思いがあるかもしれない。

「乗り替わり続出」で見学の危機!?

 そして8日現在、福永騎手はサンテローズ(牝5、栗東・西村真幸厩舎)に騎乗する予定ではあるものの、こちらは先月3勝クラスを勝ち上がったばかりで、賞金的な余裕がなく除外対象となっている。仮に出走予定馬の回避などがあれば参戦できる可能性も出てくるが、最悪除外となってしまえばG1に騎乗するチャンスもなくなる可能性が出てくる。

「有力馬を任されることも多い福永騎手ですが、今秋から外国人ジョッキーたちが来日した影響を大きく受けているようにも映ります。

実際、天皇賞・秋(G1)でも最終的にはジオグリフに騎乗しましたが、当初は来日を予定していたC.スミヨン騎手とのコンビが発表されていました。

春はG1・2勝と絶好調だった福永騎手ですが、その後は重賞31連敗と不調が続いています。そういった背景も乗り替わりの理由のひとつとなっているかもしれません」(競馬誌ライター)

 日本では既に申し分のない実績を残している福永騎手だけに、G1で外国人騎手に騎乗馬が流れてしまったことは寂しい限り。エリザベス女王杯への参戦も危機的状況となっているが、サンテローズとの出走は叶うだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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