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横山武史、マイルCS「見学」の妙!? エリ女「元相棒」ワンツーの屈辱も

横山武史、マイルCS「見学」の妙!? エリ女「元相棒」ワンツーの屈辱もの画像1
横山武史騎手/撮影:Ruriko.I

「横山武史君が返し馬の段階で1200mを意識した返し馬をしてくれました。こちらがびっくりするくらいのいいスタートをしてくれて……」

 20日に迫ったマイルCS(G1)の共同会見で、有力馬の1頭シュネルマイスターを出走させる手塚貴久調教師が前走のスプリンターズS(G1)を振り返っている。

 前走は本馬にとって初の1200mだった。それもいきなりG1という厳しい状況もあって、結果は9着。それでも手塚調教師は「着順は悪かったですけど、初めての1200mにしては走れた」と鞍上の横山武騎手の貢献を称えている。

 だが、今回のシュネルマイスターの鞍上に元相棒の姿はない。主戦のC.ルメール騎手が戻ってきたからだ。

 横山武騎手にとっては、グランアレグリアの2着に終わった昨年の借りを同コンビで返したかったはずだが、この騎乗もルメール騎手が勝ち馬に騎乗したために回ってきた代役。シュネルマイスターとは“代役”として付かず離れずの関係が続いているため、今回も仕方がない乗り替わりといえるだろう。

 しかし、この降板によって代わりの馬が決まらなかった横山武騎手は、今年のマイルCS不参戦が決定。レース当日は“裏開催”の東京で騎乗することが決まった。ちなみに今年のG1で騎乗馬がいなかったのは、春と秋の天皇賞に続いて3レース目になる。

「横山武騎手と言えば、先週のエリザベス女王杯(G1)では散々な結果でしたね……。騎乗したナミュールは5着でしたが、レース後には『3回もぶつけられた』とボヤいてました。

 それだけならまだよかったのですが、勝ったジェラルディーナと2着ウインマリリンは横山武騎手が騎乗していた馬。実は前走のオールカマー(G2)を勝ったジェラルディーナはもちろん、しばらく乗っていなかったウインマリリンの陣営からもオファーがあったそうですが、(ノーザンファーム)しがらきサイドと話し合ってナミュールに乗ることが決まったそうです。横山武騎手としては、勝って選択の正しさを証明したかったはずですが……」(競馬記者)

マイルCS不参戦は「今の横山武騎手にとってはプラス」!?

「G1の借りはG1で」というわけでもないが、横山武騎手としては今週こそ巻き返しの週末にしたいところだ。それだけにマイルCSの不参戦は本人にとっても残念に違いないが「今の横山武騎手にとってはプラスかも」という意見もある。

「一昨年、史上最年少で関東リーディングになった横山武騎手ですが、今年は戸崎圭太騎手の逆襲に苦しめられています。夏の函館と札幌を合わせて41勝の荒稼ぎで北海道リーディングを獲った時は3年連続濃厚と思われていました。ところが秋になって、戸崎騎手が猛ラッシュ。今では逆に8勝差をつけられる2位に甘んじています。

 その戸崎騎手の原動力になっているのが、有力騎手が集まるG1の裏開催。鬼の居ぬ間に……ではないですが、大レースの騎乗を捨ててでも勝ち星を獲りに行くスタイルが見事にハマっています。そういった意味で横山武騎手がG1の裏開催で騎乗するのは、勝ち星量産のチャンスになるはずです」(別の記者)

 今週末の東京に土日とも参戦する横山武騎手だが、そこには当然のように戸崎騎手も参戦している。上位人気同士で激突するであろうレースも多く、大詰めが迫った関東リーディング争いを占う1週間になるかもしれない。

銀シャリ松岡

銀シャリ松岡

天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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