
「大物馬主」がR.ムーアと5年ぶりタッグ、噂の怪物候補がついにデビュー

20日にマイルCS(G1)が行われる阪神競馬場だが、短期免許で来日中の外国人騎手をはじめ、G1開催で多数の有力騎手が参戦することもあり、新馬戦にも期待馬が揃いそうだ。
昨年のマイルCSデーは、菊花賞(G1)に出走したセレシオンがデビュー。もう7年前ではあるが、キャリア2戦で朝日杯FS(G1)を制したリオンディーズもこの週にお披露目となった。
今年注目したいのは4R(芝2000m)に出走するタッチウッド(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。今年のエプソムC(G3)を優勝したノースブリッジを兄に持ち、スプリントG1を2勝した快速馬ローレルゲレイロの近親にあたる血統馬だ。
そんなタッチウッドは、来日1週目から3勝を挙げたR.ムーア騎手を鞍上に確保。馬主は吉田和美氏ということで、ムーア騎手を背にG1・4勝を挙げたマイル王モーリスを想起させる名コンビが再結成されることになった。
ムーア騎手が吉田和美氏の勝負服に袖を通すのは実に5年ぶりのこと。タッチウッドとモーリスには北海道・日高地区出身ということもあり、ファンとしては“怪物”の再来候補に思いを馳せることができそうだ。
栗東CWで自動計測が始まって以来、最速タイのタイムを記録!
しかし、タッチウッドへの期待が大きいのはそれだけが理由ではない。
「先週、栗東CWで行われた1週前追い切りでは、すごいタイムが出ました。4ハロンのタイムが52.4秒で、ラスト1ハロンは“10.7秒”。これは昨年12月に栗東CWでタイムの自動計測が始まって以来、最速タイの数字でした。
他にラスト1ハロンで10.7秒をマークした馬は古馬を中心に6頭だけで、フェブラリーS(G1)前の調整で猛時計を叩き出したソダシの名前もあります。古馬でも限られた馬しか出せないタイムを2歳馬が出したわけですから、その価値は高いと思いますよ。
2歳でラスト1ハロン10.7秒を計測したのは新馬勝ち後に、ききょうS3着、京王杯2歳S(G2)5着のヤクシマのみ。対象を10秒台まで広げてもその他の該当馬は4頭しかおらず、ブトンドール、ファントムシーフ、チャンスザローゼス、プロトポロスと、重賞やOPクラスで好走した馬ばかりです」(競馬誌ライター)
ライターが名前を挙げた4頭の勝ち上がり率は100%であり、同じく1ハロン10秒台をマークしたタッチウッドにも期待が持てそうだ。
タッチウッドの父は昨年に9歳で早逝したドゥラメンテということで、鞍上と勝負服以外にモーリスと共通点はないのだが、ポテンシャルの高さを窺わせるところに魅力を感じる。
ついにヴェールを脱ぐ噂の怪物候補は、はたしてどのような走りを見せてくれるだろうか。
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