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【浦和記念(G2)予想】ケイアイパープルに不安あり、3歳の勢いに逆らわない手

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 23日に浦和競馬場で行われる第43回浦和記念(G2)だが、今年はなかなかの好メンバーが揃った。中央競馬では来月4日にダートの中距離G1・チャンピオンズCが控えている関係で超大物の参戦はないものの、地方交流重賞でお馴染みのメンバーによって争われることになりそうだ。

 21日現在、『netkeiba.com』にて公開されている予想オッズでは、ケイアイパープル(牡6、栗東・村山明厩舎)が1番人気に想定されているとはいえ、全幅の信頼を置くには不安もある。

 なぜなら浦和競馬場は左回りコースでもあり、本馬が5戦全敗の未勝利と苦手にしているからに他ならない。

 サウスポーの競走馬もいるが、この馬は正反対のタイプ。バーデンヴァイラーに完敗を喫した2走前のマーキュリーC(G3)も4着とはいえ、2着馬テリオスベルから約6馬身も離された上に岩手のヴァケーションにも後れを取った。これはやはり左回りが影響したと見るべきだろう。

 右回りに戻った前走の白山大賞典(G3)を圧勝したことで人気も集まりそうだが、これまで勝ったことがない左回りなら、他馬にも付け入るスキは十分あるはずだ。

 そこで「◎」として注目したいのは、勢いのある3歳世代から挑戦する「サウスポー」タイセイドレフォン(牡3、栗東・西村真幸厩舎)の方。こちらは前走の前に4戦連続で左回りを使われているように、今回の浦和記念も得意条件となる。

 先週末のマイルCS(G1)をセリフォス、裏開催の東京競馬場で行われた霜月S(OP)をドライスタウトが楽勝したように今年の3歳世代の勢いは秋競馬で猛威を振るっている状況だ。鞍上にも短期免許で来日中のC.デムーロ騎手を配してきたなら勝負気配と見ていい。前走のみやこS(G3)を5着に敗れたが、古馬の強豪相手に0秒2差の5着は健闘といえる。交流重賞なら力は足りると見た。

 「○」は先行してしぶといラーゴム(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎)に期待する。3歳時にきさらぎ賞(G3)を制した実力の持ち主だが、ダートに転向しても通用する力はある。一瞬の切れ味はないものの、長くいい脚を使うタイプで粘り強さが魅力。前走の白山大賞典でも、一度は交わされたカフジオクタゴンを差し返したように、なかなかの勝負根性を持っている。同じくオルフェーヴル産駒のギルデッドミラーが武蔵野S(G3)を優勝した勢いに続きたい。

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武豊騎手

「▲」は武豊騎手の継続騎乗が頼もしいクリノドラゴン(牡4、栗東・大橋勇樹厩舎)を推す。こちらは長らく自己条件で燻ぶっていた馬だが、9月の西日本スポーツ杯(3勝クラス)を勝利してオープン入りをすると、初重賞のシリウスS(G3)でいきなり4着に好走。7番人気の伏兵として穴を開けた馬が、重賞でも差のないレースをしたことに驚かされた。

 ところが、続けざまにJBCクラシック(G1)でも4着に入ったのだから、この勢いは本物と考えてよさそう。7番人気→9番人気→8番人気の近走だったが、浦和記念は上位人気に推されそうな雰囲気である。

「△」には、かつて中央でダート重賞勝ちのあるスワーヴアラミス(牡7、大井・荒山勝徳厩舎)とする。立場こそ地方馬だが、ついこの前までは中央に在籍していた実力馬。調子を落としていた移籍前から復調を遂げた前走の勝利は復調の兆しを感じられる内容だった。中央で挙げた重賞3勝の中には東海S(G2)の勝利も含まれるだけに、このメンバー相手なら格上の存在だ。

 頭数が11頭と少ないため、配当的な妙味を考えると点数は増やしたくない。

 馬券も◎を1着固定にした3連単で決め打ちしたい。

後は危険な人気馬に指名したケイアイパープルのお手並み拝見といきたいところ。9→2、6、7に流して6点なら、トリガミも避けられるはずだ。

黒井零

黒井零

1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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