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D.レーン「単勝1.7倍」圏外で502万馬券演出…オルフェーヴル「谷間の世代」に受難

D.レーン「単勝1.7倍」圏外で502万馬券演出…オルフェーヴル「谷間の世代」に受難の画像1

 26日、東京6Rに行われた2歳新馬戦(ダート1600m)は、11番人気のグランヒマラヤが優勝。好スタートからハナを奪うと、直線では後続を突き放す強い競馬でデビュー勝ちを決めた。

 鞍上の石川裕紀人騎手はレース後「しっかりとゲートを出て、最後まで走りきってくれた。強かったです」と高評価。人気はなかったが、管理する松山将樹調教師も「東京は合うと思った」と自信があったようだ。

 なお2着に5番人気ベルウッドムサシ、3着には大穴15番人気のキタノワンダーが飛び込んだことで、三連単は502万円を超える超高額配当となった。

D.レーン騎手「単勝1.7倍」圏外で502万馬券演出…

 一方、この大波乱の片棒を担いでしまったのが、単勝1.7倍で6着に敗れたD.レーン騎手とヴァリドゥス(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)のコンビである。

 オルフェーヴル産駒の同馬は、昨年の中京記念(G3)を勝ったアンドラステの全弟。一口クラブのG1レーシングにおいて、この世代の牡馬トップタイとなる総額4000万円で募集された期待の1頭だ。

 先月美浦に入厩して以来、調教ではそこまで目立つ動きを見せていなかったようだが、レーン騎手と堀調教師の黄金コンビということもあって、レースでは断トツの1番人気に推された。

 フルゲート16頭の12番枠からスタートしたヴァリドゥスは道中、中団馬群の外目の位置。勝ち馬が1000m通過61秒2という新馬戦としてはまずまずのペースで飛ばしたことで、やや気合いを付けながらの追走になる。

 4コーナーで外を回して最後の直線へ。ここから伸びてくることを期待したファンも多かったと思われるが、先頭を走るグランヒマラヤとの差は一向に縮まらず。人気に応えるどころか掲示板(5着以内)に載ることも叶わなかった。

「期待されていましたが、ほとんど見せ場を作ることができませんでした。レース後にレーン騎手が『キックバックを気にするところがあった』と話していたことから、メンタル面にまだ幼い部分もあったでしょうか。

アンドラステやヴァリアメンテなど、姉兄が中央で挙げた白星はすべて芝のレースであることから、本馬も今後は芝を試してみるのもあるいは面白いかもしれません」(競馬誌ライター)

 またこの敗戦は、種牡馬オルフェーヴルにとっても痛い取りこぼしとなったか。

 種牡馬オルフェーヴルといえば、初年度からいきなり阪神JF(G1)を制するラッキーライラックや、皐月賞馬エポカドーロを輩出。今年もフェアリーS(G3)を勝ったライラックが牝馬三冠レースに皆勤するなど、毎年のようにクラシックに有力馬を送り出してきた。

 しかし、今年の2歳世代は先週終了時点で新馬戦での白星が未だゼロ。勝ち星自体も未勝利戦で挙げた2つのみであり、2歳リーディングサイヤー争いでも62位と大苦戦を強いられている。

 今年の2歳戦で単勝1倍台に支持された馬は、今回のヴァリドゥスが初。ここは反撃の狼煙をあげるチャンスだったのだが、現在の低迷ぶりを象徴するかのような結果となった。

「種牡馬入りして以降、毎年のように100頭以上の繁殖牝馬を集めて種付けを行ってきたオルフェーヴルですが、この世代に限っては交配数が52と著しく減少。産駒数自体が少ないため、成績が芳しくないのもある程度は仕方ないかもしれません。

ちなみに翌年以降は再び種付け数が100以上に回復。仮に今年の2歳世代がもうひとつの結果に終わったとしても、来年以降はまた盛り返しを見せてくれるのではないでしょうか」(同)

 ヴァリドゥス自体は5月13日の遅生まれであり、また馬体重も534キロと余裕がありそうだったため、ここを使われての上積みが十分に見込めそう。次走以降での巻き返しに期待したいところだ。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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