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配合を決めて「リアルダビスタ」も夢ではない?有名クラブの新企画が大反響

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 競馬ファンなら誰しもが馬主になる夢を抱いたことがあるのではないだろうか。

 そんな夢を手軽に叶えてくれるのがいわゆる「一口馬主」だ。サンデーサラブレッドクラブや社台サラブレッドクラブなどの古株からインゼルレーシングなどの新興クラブまで、多くの一口クラブ法人が毎年出資馬を募集。会員は気に入った馬に出資し、レースで賞金を稼げば配当金を手にすることができる制度である。

 近年の競馬ブームも相まって、特にノーザンファーム系列の一口クラブには新規で加入することもままならない状況になっているとも聞く。

有名クラブの新企画が大反響

 そんな中、「レッド」と「ルージュ」の冠名で知られる東京サラブレッドクラブ(以下、東京TC)が発表した斬新な新企画がファンから大きな反響を呼んでいるという。

 11月30日、クラブのホームページ上で発表されたのが「あなたのこだわりの配合で、最強のダービー馬を作ろう。」という企画だ。クラブ設立20周年を記念して、東京TCが所有する繁殖牝馬の配合プランを会員から募集するというものである。

 一口馬主といえば、デビューを1年後に控えた1歳馬を募集するのがメイン。中には生まれて間もない当歳馬を募集するクラブもあるが、いずれにしても会員は血統や馬体、歩様などの要素を踏まえて希望する馬に出資する。

 出資後は育成、調教を経てデビューする愛馬を引退まで見守っていくというもの。今回、東京TCが打ち出したのは愛馬の血統配合プランを募るという内容だった。30日にHP上でこの企画が発表されるとTwitterなどであっという間に拡散された。

 これを目にしたファンから「東サラが種付けの配合案を会員からも募集する新たな試み。採用されるかどうかは別にして面白いと思う」「配合好きな人はめちゃくちゃ楽しそう!!」「自分で考えた配合の馬が生まれて、自分で考えた配合の馬に出資して、自分で考えた配合の馬がダービー制覇とかしたらアツすぎる」などの感想も見られ、そのほとんどが肯定的な意見だった。

 一方で、「東サラの新企画はノルマンディーの『配合名人』と同じようなもの?」という声も。ノルマンディーとは三冠牝馬のデアリングタクトを所有するノルマンディーオーナーズクラブ(以下、ノルマンディーOC)のことで、数年前から『配合名人におまかせあれ!』という企画を実施している。

 所有する繁殖牝馬の配当相手を会員に考えてもらうという趣旨は東京TCと同じだが、ノルマンディーOCのそれは、あくまでもアンケートで参考程度という位置付け。東京TCは「当クラブ所有約60頭の繁殖牝馬の2023年度の配合種牡馬をあなたにお選びいただきます」と大々的に銘打っており、力の入れ具合はかなり違うようにも見受けられる。

 本企画の詳しい概要と配合相手のリクエストは今月上旬にもスタートするという。いよいよライト層のファンが「リアルダビスタ」を実現できる時が近づいている!?

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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