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田原成貴「先取りジンクス」に要注意…チャンピオンズCの優勝候補は?

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 この秋に『東京スポーツ』に就職し、競馬評論家として活動しているのが、元騎手で元調教師の経歴を持つ田原成貴氏だ。

 毎週金曜から日曜にかけて、YouTube『東スポレースチャンネル』には田原氏による3本の動画がアップされるが、これを心待ちにしているファンも少なくないだろう。

展開予想は多くの視聴者を唸らせている一方で…

 特に好評を博しているのが金曜に公開される展開予想の動画だ。元騎手ならではの視点で各騎手の心理を読み、時にズバッと展開を的中させることもある。

 土曜には展開予想を基に『直前ライブ予想会』として予想と買い目を発表。日曜の夕方には、『ライブ反省会』という形で、レースを振り返るのが定番だ。

 先述したように、田原氏の展開予想は多くの視聴者を唸らせている一方で、肝心の予想の方はもう一押しが足りていない傾向となりつつある。

 たとえば、今年の天皇賞・秋(G1)でイクイノックスを自信の本命に抜擢するも、2着パンサラッサを軽視して撃沈。予想自体はいい線をいっているのだが、自身も認めているように馬券の買い方で苦戦している印象が強い。

 そんな田原氏の予想において、あるジンクスが囁かれている。

 それが「勝ち馬1週先取り」のジンクスである。今年11月に開催されたG1・3レースで田原氏が本命に挙げたのは次の3頭だった(カッコ内は騎手)。

・エリザベス女王杯=ウインマリリン(D.レーン)
・マイルCS=サリオス(R.ムーア)
・ジャパンC=ダノンベルーガ(川田将雅)

 エリザベス女王杯では5番人気のウインマリリンを本命に抜擢する攻めの予想を見せ、期待に応えて同馬は見事2着に好走したものの、3着に入った伏兵ライラックは眼中になく馬券は外れ。そしてマイルCSとジャパンCの本命馬はそれぞれ馬券圏外に凡走している。

 ただし、ここで注目したいのは田原氏が本命にした馬の騎手が、翌週のG1を勝っているという点だ。

 11月に行われたG1・3レースを振り返ってみると、レーン騎手はエリザベス女王杯で惜しくも戴冠を逃したが、翌週のマイルCSをセリフォスで制覇。ムーア騎手はマイルCSで惨敗を喫したが、翌週のジャパンCをヴェラアズールで勝利していたのだ。

「マイルCSのライブ予想会の生配信中だったと思いますが、ある視聴者が『田原さんが採り上げた本命馬の騎手は1週遅れで勝っていますよね』というコメントがあり、田原氏もそれを読み上げていました。結果的にジャパンCでムーア騎手のヴェラアズールを本命にしておけば……というオチになりましたね」(競馬誌ライター)

 もし、このジンクスが今週も継続するとすれば、今週開催されるチャンピオンズC(G1)は、川田将雅騎手が勝つ番ともいえそうだ。

 騎乗を予定しているのは『netkeiba.com』の予想オッズで8番人気の伏兵シャマルだが、いかにも不気味な存在。中央では1200m戦しか走ったことがなく、距離不安を抱えるが、これまで地方ではそれを克服してきたのも事実である。

 テーオーケインズ1強ムードが漂う今年のチャンピオンズCだが、田原氏の「1週先取りのジンクス」に乗ってみるのも面白いかもしれない。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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