
【カペラS(G3)展望】JRA「重賞100勝」へ柴田善臣×リュウノユキナが中心!
11日、中山競馬場ではカペラS(G3)が行われる。ダート1200mが舞台の重賞はJRAではこのレースだけとあって、例年スピード自慢のダート馬が集結する。
今年の最大の注目は、持ち前の先行力を武器にダート短距離界を牽引するヴァーミリアン産駒のリュウノユキナ(牡7歳、美浦・小野次郎厩舎)だろう。
昨年は東京スプリント(G3)とクラスターC(G3)を制したが、その後は1年前の当レース2着を含めて惜敗が続く。前走のJBCスプリント(G1)では5番人気ながら、ダンシングプリンスの2着に好走。勝ち味には遅いものの、相手なりに走るタイプで実績的には1番人気に推されそうだが、伏兵に足をすくわれる可能性も十分考えられるだろう。
そんなリュウノユキナは “最愛のパートナー”柴田善臣騎手との再コンビが久々に実現する。
同馬が本格化する前からコンビを組み、レースを教え込んできたまさに“先生役”の柴田善騎手は、いわずと知れた現役最年長ジョッキー。頸椎椎間板ヘルニアのため昨年12月から長期休養に入っていたが5月下旬に復帰すると、直後の北海道スプリントC(G3)でリュウノユキナに騎乗し、3着に導いた。
しかし、その後のクラスターCとJBCスプリントは他の騎手に鞍上を譲っていた。半年ぶりのコンビ復活でリュウノユキナの持ち味を最大限に引き出せるか。
柴田善騎手は先月JRA史上最年長勝利記録を更新。すでにJRA最年長重賞V記録も保持しており、次に狙うとすればあと4勝に迫ったJRA重賞100勝だろう。38年目の大記録へ、ここで勝利を1つ積み重ねておきたい。
7歳馬リュウノユキナに対して、底を見せていない3歳馬のリメイク(牡3歳、栗東・新谷功一厩舎)は世代交代をアピールする絶好のチャンスを迎える。
これまで1400mを中心に使われているラニ産駒は6月のユニコーンS(G3)で1番人気に推されたが、やや距離も長かったのか6着に敗れた。その後、出走予定だったクラスターCは発走前に競走除外になったため、仕切り直しの初6ハロン戦となる。
前半3ハロンが32秒台を刻むことも珍しくないカペラSだが、リメイクがこれまで経験した最も速いラップは34秒2。スピード自慢の古馬相手に末脚を残しつつ、ついて行けるかがポイントとなる。
管理する新谷厩舎はすでに地方で3つ、海外で1つと合計4つの重賞タイトルを獲っているが、JRA重賞は24戦して未勝利。待望のJRA重賞初Vを得意のダートで飾りたい。
ジャスティン(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、2年前の当レースでレッドルゼルの追い込みを封じて勝利するなど、これまで重賞を3勝している実力馬だ。
前走・室町S(OP)は1番人気に支持されたが、59kgのハンデも響きブービー15着に大敗を喫した。得意コースで巻き返しを図る今回は、主戦の坂井瑠星騎手に替わって短期免許で来日中のT.マーカンド騎手が鞍上に指名された。
英国の騎手だが、意外にも芝よりもダートの方が多くの勝ち鞍、高勝率を誇るマーカンド騎手。来日から1か月が経過したが、重賞初勝利を飾るチャンスといえそうだ。
ダート短距離界でも屈指のテンの速さを誇るジャスティンだが、内枠で揉まれると弱さを見せることもある。できれば外目の枠を引いて勝機を伺いたい。
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