
【1351ターフスプリント(G3)展望】ソングライン「連覇」の可能性は…「同世代」バスラットレオン、「引退レース」レシステンシア、「上昇」ラウダシオンにも期待

現地時間25日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場では1351ターフスプリント(G3)が行われる。4頭の日本馬がスタンバイしている一戦を早速展望していこう。
優勝候補の筆頭は、昨年の覇者ソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎)だ。昨春は帰国2戦目の安田記念(G1)でシュネルマイスターらを抑えて悲願のG1制覇。充実一途で、秋はさらなる飛躍を誓った。
ところが、始動戦のセントウルS(G2)で5着に敗れると、その後、ノドの腫れで予定していたアメリカ遠征を取りやめ。さらに右前脚の蹄を痛めたため、仕切り直しの香港マイル(G1)も回避する羽目となった。
結局秋は1戦しただけにとどまり、改めて1351ターフスプリントで連覇を狙うローテーションが組まれた。1月下旬には招待を受諾したものの、直後に右前脚球節に腫れが認められたため、いったんはサウジ遠征にも暗雲が垂れ込めた。
しかし、その後の経過は良好で、数日後には改めて遠征が決定。紆余曲折はあったが、連覇に向けて美浦では久々を感じさせない動きを披露している。昨年と同じC.ルメール騎手を背に、再びその強烈な末脚が炸裂するか。
ソングラインと同世代のバスラットレオン(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、G1こそ勝っていないが、海外の重賞勝利を経験している。
思い返せば、2年前のNHKマイルC(G1)ではシュネルマイスター、グレナディアガーズと3強を形成したほどの期待馬だった。しかしそのレースでスタート直後に落馬し、競走中止。これを発端に長いスランプに陥った。どん底から抜け出したのは昨年3月にドバイで行われたゴドルフィンマイル(G2)。ダート初挑戦にもかかわらず、ハナを奪ってそのまま逃げ切った。
その後はイギリスとフランスで2戦して、4着、7着と敗退。秋は国内に専念し、武蔵野S(G3)で3着に逃げ粘り、続く阪神C(G2)は好位から4着と大崩れしていない。レモンポップとのコンビでフェブラリーS(G1)を制して勢いに乗る坂井瑠星騎手を背に、今回もハナを主張して勝ちパターンに持ち込みたい。

2019年の2歳女王に輝いたレシステンシア(牝6歳、栗東・松下武士厩舎)は、これが引退レース。3歳以降はG1で2着が5回と“シルバーコレクター”になっている。
4戦した昨年はヴィクトリアマイル(G1)の3着が最高着順で、近2走は安田記念11着、前走・香港スプリント(G1)が13着といいところがない。年齢による衰えは隠せないが、今回は通算3戦3勝と得意にする1400mに近い1351mという距離。ラストランで有終の美を飾れるか。
昨年に続き2度目のサウジアラビア遠征を敢行するラウダシオン(牡6歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、昨年が上位3頭から大きく離された4着。ただし、終始外々を回されながら、直線では大外からいい脚を使っていた。
帰国後はダートを走らせるなど陣営の試行錯誤は続いた。変わり身を見せたのは前走の阪神C。スタートで出遅れたこともあって、道中は後方を追走し、4角でも後方3番手という絶望的な位置にいたが、直線で上がり最速の末脚を繰り出して3着に食い込んだ。
鞍上は新たな一面をのぞかせた前走と同じB.ムルザバエフ騎手を確保。4着に終わった昨年以上の結果を狙いたい。
JRA勢以外では昨年の当レースで2~3着に好走した2頭も当然上位候補。
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