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【大阪杯(G1)予想】スターズオンアース、ジャックドールは切り!データの偏りで狙える穴馬で勝負

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 今回は春のG1シリーズ第2戦、G1昇格から7年目を迎える大阪杯(G1)の予想をしていく。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。上記の通り、17年からG1へ昇格しているが、前走傾向に顕著な差がないのでまとめて見ていく。
金鯱賞 6頭
有馬記念、京都記念 各5頭
中山記念 4頭
ジャパンC 3頭
凱旋門賞、菊花賞、AJCC、神戸新聞杯、中日新聞杯、チャレンジC、小倉大賞典 各1頭
 となっている。元々G2時代から格式の高いレースではあったが、G1へ昇格したこともあってか、前走条件戦やオープン戦はゼロ。G3組もおり好走はしているが数が少なく、基本はG2以上からの臨戦。番組が整備されたこともあって、順当にステップレースを使って好走する馬が増えている。

 続いて人気順の成績を見ていこう。
1番人気 3-1-3-3
2番人気 3-2-1-4
3番人気 0-1-0-9
4~6番人気 2-5-5-18
7~9番人気 2-1-1-25
10番人気以下 0-0-0-43
となっている。1番人気が手堅く走っており、信用できそう。ただ、近5年に絞ると2番人気と同じく3頭しか来ていない。昨年はエフフォーリアが、19年はブラストワンピースがそれぞれあっさり飛んでいるので、G1実績があっても1番人気に過度な期待は禁物。3番人気は昨年のレイパパレだけしか好走していないので、こちらはある意味軽視しても良さそう。極端な人気薄はまったく来ないが、9番人気あたりまでは実績があるので、注意は必要。

 このレースは他のデータも偏った傾向を示しているので、上記にプラスして2点データを追加しておく。
・関東馬不利(過去10年で3着1回のみ)
・7歳馬以上不利(過去10年で7歳馬の2着が1回のみ)

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マテンロウレオ

 これを踏まえて「◎」は7番マテンロウレオとする。

 前走は京都記念(G2)。最内枠から中団より前目につけて追走。平均ペースで流れる中、3コーナー過ぎからポジションを下げたところで直線に入ると、馬群の中を割って一気に伸びたが、前にいた馬を交わすまでで2着となった。

 昨秋から今年にかけてリステッドの1勝があるものの、中日新聞杯(G3)ではキラーアビリティの強襲に遭い2着、今年初戦の中山金杯(G3)は出遅れて後方から届かず5着、そして前走は勝ちパターンに持っていったが勝ち馬が強すぎての2着と、もう一歩届かない競馬が続いている。

 だが、今回はドウデュースほど強い馬がいるわけでなく、前走は確かに着差をつけられての敗戦だったが2着はしっかり確保しているので負けてなお強しの印象がある。

 陣営からは「気性面の成長を認めながらも、ここに入っては上位争いまでは厳しいかも」と弱気なコメントが出ている。ただ、レースに関しては横山典弘騎手に一任するようだ。実際、この馬が連対したレースはすべて横山典騎手が乗っており、手の内に入れているのは確実だ。

 前走・京都記念組の好走例が多いこと、4歳勢は5歳勢に次ぐ年齢データの数字の良さで申し分ない。さらに枠順データも4枠は非常に相性のいい枠。これだけ好走材料が揃っており、前走大敗したわけではないのに不人気になりそうなところで押さえて妙味が強い。自信の本命としたい。


「○」は穴っぽいところで10番ポタジェを挙げる。

 前走は金鯱賞(G2)。外枠からポジションを下げて中団より後ろに控えて追走。緩いペースで流れたまま直線に入るが、4コーナーの位置からポジションを上げられず6着に終わった。

 昨年のこのレースの覇者だが、その後まったくいいところがない。前走も見せ場すら作れなかった。陣営は「宝塚記念(G1)の敗戦が響いていた」ということで、なかなか復調せずにいたが「前走は初の59kgでも悪い内容ではなかった」とコメント。まだ上がる余地はあるが、前走より状態はいいとしている。

 前走・金鯱賞組はこのレースでもっとも好走例が多いローテーション。さらに5枠は3枠4枠ほどではないが相性がいい。マイナスポイントを言うなら6歳馬は過去わずか3頭しか馬券に絡んでいないことだが、7歳以上の高齢馬に比べれば可能性はまだある方。

 阪神2000mは過去4戦して3勝2着1回と非常に相性が良く、ここまでの凡走が一変する可能性がある。また、前年の上位馬がリピートして上位に食い込む例も少なくない。見限るにはまだ早いと見て対抗としておく。

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キラーアビリティ

「▲」も穴っぽい12番キラーアビリティを推す。

 前走は京都記念で、こちらは中団より前目につける積極策でレースを進めたが、結果的に直線でポジションを上げられず5着に終わった。

 2歳時のホープフルS(G1)を勝った後、まったくいいところがなかったが、ギリギリ3歳シーズンの最後で中日新聞杯を勝利して復活。前走はマテンロウレオの項でも触れたが、勝ち馬が強すぎた。人気を背負って5着はやや不甲斐なくも感じるが、あるいは距離が若干長かった可能性もある。

 陣営は前走の走りが「脚をためる走りができていなかった」として、調教で矯正したとのこと。我慢する走りをさせて「もうひとつG1を」と期待をかけるコメントをしている。

 阪神コースでは前目につけるレースをしているようで、それが結果に結びついていないように映るが、このレースは逃げ・先行勢有利なレース。とは言え、3着までであれば差し・追い込み勢の好走もある。勝ち負けまではないにしても、控える競馬なら3着はあると見ている。

 データ的にはマテンロウレオと同じ好材料があるのと、6枠もそれより内枠に比べると確率は落ちるが悪くない枠。特に20年と21年は6枠が来ているので期待はできるだろう。上記2頭に比べると、その辺が弱いので単穴扱いとしている。


「△」は人気サイドだが6番ヴェルトライゼンデと14番ヒシイグアスの2頭とする。

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ヴェルトライゼンデ 撮影:Ruriko.I

 ヴェルトライゼンデの前走は日経新春杯(G2)で、中団より前目につけて追走。超スローの流れから勝負どころでポジションを上げる。直線では外から伸びていき、前で粘っていたキングオブドラゴンを交わして勝利した。

 菊花賞馬ワールドプレミアの半弟という良血。2年前のAJCC(G2)後に屈腱炎で長期休養を余儀なくされたものの、昨年の鳴尾記念(G3)を勝利して復活。オールカマー(G2)では凡走したが、続くジャパンC(G1)で3着に入るなど実力のあるところを見せてきた。

 陣営は前走について59kgながら「着差以上に強い競馬をした」と高評価。阪神内回りコースは合っている印象で「川田将雅騎手に期待をかけている」とコメントしている。

 プラスポイントは4枠に続く好相性の3枠を引いたこと、不利を言えば陣営は「合っている」としているが、阪神コースが未経験であること。さらに日経新春杯からのローテーションに好走例がないこと、6歳馬であることなどが挙げられる。

 とは言え、日本ダービー(G1)やジャパンCで3着の実力は伊達ではなかろう。不利なポイントが多い分だけ割り引いたが押さえておきたい。


 ヒシイグアスの前走は中山記念(G2)で、出遅れから後方からの競馬に。スロー気味のペースで、徐々にポジションを上げていき、直線ではスペースのなかった内から外へ持ち出されて一気に伸びて勝利した。

 実力はあれど数を使えないことで、大一番での星を逃してきた印象のある馬。8カ月ぶりの前走だったが完勝と言える強さを見せ、宝塚記念の2着がフロックでなかったことを証明した。

 陣営は「前走より体が絞れていい雰囲気」とデキの良さを強調。2走ボケの気配もなく「息づかいも今回の方がいい」と上積みがあることをコメントしている。

 ローテーション的にも中山記念からの好走例は多く、前走の勝ち方の強さを見れば大いに推したくなるが、関東馬であること、7歳馬であることとマイナスポイントが多い。この2点は特に覆し難いだけに強くは推せない。それでも比較的好走例がある7枠を引いたこともあり、切るには惜しいとして敢えて押さえておく。

 人気どころでは1番ジェラルディーナ、9番ジャックドール、11番スターズオンアースを切り。

 ジェラルディーナの前走は有馬記念(G1)で、牝馬ながら3着と好走してみせた。有馬記念からのローテーションは好走例も多いのだが、この馬の場合は最内枠が災いすると見ている。過去10年1枠は一昨年モズベッロが2着に来たことがあるだけという、いわゆる「死に枠」。2枠と並んで内枠が明らかに不利なので、G1馬でもこの1点で切りとする。

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ジャックドール 撮影:Ruriko.I

 ジャックドールは枠はいいものの、ローテーションに好走例がない。鉄砲駆けするタイプであり、脚質的にもこのレースの傾向にハマっているのは確か。だが、前走の香港C(G1)はさすがに負けすぎの感があり、そこから立て直せているかどうかは疑問が残る。来ればあっさりかもしれないが、データがこれほど偏ったレースでそれを覆すのは容易ではなかろう。

【大阪杯(G1)予想】スターズオンアース、ジャックドールは切り!データの偏りで狙える穴馬で勝負の画像6
スターズオンアース

 スターズオンアースの前走は秋華賞(G1)だが、まずこのレースからの好走例がない。もうひとつ関東馬であることが引っかかる。ジャックドールは単純に休養していただけだが、こちらは故障休養明け。鉄砲で走るタイプでもなく、2冠牝馬の実力は素直に認めたいが、ここでは用なしと思いたい。

 ということで、今回は6番、7番、10番、12番、14番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。上位人気を占めるであろう2頭を切ったので、印通りに来るだけで高配当が期待できそうだ。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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