
気合の3頭出し!「コーナー4つの魔術師」が大阪杯に波乱を巻き起こす?
先週のドバイワールドカップデーでは、ドバイシーマクラシック(G1)で昨年の年度代表馬イクイノックスが衝撃的な勝ち方を見せ、世界中のホースマンを驚かせた。また、ドバイワールドカップ(G1)でもウシュバテソーロが日本に12年ぶりの勝利を届けるなど、今年のドバイでも日本競馬の強さがうかがえた。
一方、国内では4月2日に芝中距離G1の大阪杯(阪神2000m)が行われる。
牝馬2冠馬スターズオンアース、川田将雅騎手鞍上のヴェルトライゼンデ、昨年のエリザベス女王杯(G1)を制したジェラルディーナなどが出走を予定。その他にも、ヒシイグアスやジャックドールが人気を集めそうで上位拮抗といった様相を呈している。
しかし、昨年の同レースでは単勝1.5倍のエフフォーリアが馬群に沈み、8番人気のポタジェがG1初制覇。8→3→7番人気で決着した三連単は53万7590円を記録したように、一筋縄ではいかないのが阪神2000mという舞台設定。予想をする立場としても、このコースで最も力を発揮できそうな馬を探したいところだろう。
そこで、注目したいのが3頭の管理馬を送り込む斉藤崇史厩舎だ。
同厩舎からは先述のジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)の他に、キラーアビリティ(牡4)、ヒンドゥタイムズ(セ7)が出走予定。ジェラルディーナ以外の2頭は本命視されるほどの実績ではないが、決して侮ってはいけない存在だ。
「コーナー4つの魔術師」が大阪杯に波乱を巻き起こす?
というのも斉藤厩舎は、コーナー4つの芝中距離重賞(1800m~2200m)で無類の強さを誇る。
同厩舎は8年のキャリアの中で重賞16勝をあげているが、そのうち11勝はこのコーナー4つの芝中距離で制している。該当コースでのトータル重賞成績は、11-8-5-40で勝率17.2%、複勝率37.5%であり、単勝回収率122%、複勝回収率125%と素晴らしい成績を残している。
逆に1800m以上でコーナー2つの重賞では0-0-0-8で、優勝どころか馬券内に絡んだことすらない。同厩舎にとって大阪杯の阪神2000mは、まさに絶好の舞台と言えよう。
ジェラルディーナはコーナー4つのオールカマー(G2、中山・芝2200m)、エリザベス女王杯(阪神・芝2200m)を制している。キラーアビリティも同じくホープフルS(G1、中山・芝2000m)、中日新聞杯(G3、中京・芝2000m)で勝利、ヒンドゥタイムズも小倉大賞典(G3、小倉・芝1800m)を勝っており、例外なく厩舎の強みが表れている。
1番人気が4年連続で負けている難解なレースだけに、どの馬にも優勝のチャンスがあるだろう。今回の舞台でベストパフォーマンスができる馬は「コーナー4つの魔術師」斉藤崇史厩舎にいるかもしれない。
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