永島まなみ「出遅れ」で初G1苦杯もさらなる精進を約束!「直線まで我慢しとれば」大先輩の安藤勝己氏も辛口エール?
10日に行われた阪神ジュベナイルF(G1)は、3番人気アスコリピチェーノが優勝。約3ヶ月半ぶりの実戦も難なくこなし、無傷の3連勝で2歳女王に輝いた。
鞍上の北村宏司騎手は「自信を持って臨みました。結果を出せてホッとしました」とレース後に安堵のコメント。なお同騎手は、キタサンブラックとのコンビで勝利した2015年の菊花賞(G1)以来、およそ8年2ヶ月ぶりとなるG1制覇となった。
一方で、今回がG1初騎乗で話題を集めた永島まなみ騎手とスウィープフィート(牝2歳、栗東・庄野靖志厩舎)のコンビは、勝ち馬から0秒9差の7着に敗れた。
前走の白菊賞(1勝クラス)でもスタートでスムーズさを欠いた人馬だが、この日もゲートで2馬身ほど出遅れ……。最後方付近からの競馬を余儀なくされてしまう。
3~4コーナーでは外々を回り最後の直線へ。大外から一瞬は脚を見せたものの、右にモタれながら走ってしまう癖などもあって、ゴール前では流れ込むように7着に入るのが精一杯だった。
レース後、永島騎手は「すごくいい舞台を経験させていただいた。感謝したいですが、今日は私の技術不足です」と、まずは陣営に感謝の言葉を述べながらも、素直に自身の実力不足を認めるコメント。
ただ「すごくいい馬なので、この馬に見合った技術が身につけられるよう精進したいです」と、すぐに前を向いている。
実際にスウィープフィートは敗れこそしたものの、抽選を突破して出走した1勝クラスの馬の中で最先着。1番人気4着のサフィラとも0秒2しか差がなかった。永島騎手は本馬とコンビを組んだ4戦すべてで人気以上の着順に持ってきているだけに、継続騎乗が叶えば今後もいいコンビとなりそうである。
「直線まで我慢しとれば」大先輩の安藤勝己氏も辛口エール?
「レース後には元JRA騎手の安藤勝己氏も、今回の阪神JFについて自身のXにポスト。『スウィープフィートはスタート遅れたことで焦ったな。直線まで我慢しとれば掲示板あった』と、永島騎手の騎乗についてジャッジを下していました。
やや辛口ではあるものの、9番人気7着の伏兵スウィープフィートにあえて触れているだけに、これはG1初騎乗を終えた後輩に向けての安藤氏ならではのエールでしょう。JRA通算1111勝を挙げた名ジョッキーの安藤氏も、それだけ今後の永島騎手に注目しているのだと思います」(競馬誌ライター)
初G1挑戦はやや悔いの残る結果となった永島騎手だが、この日は7Rで勝利し今年48勝目をマーク。今村聖奈騎手が持っているJRA女性騎手の最多勝利記録まであと3と迫った。
果たして、残りの2週間で記録更新となるだろうか。また今回のG1敗戦を糧に、さらなる技術向上に期待したい。
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