ツルマルボーイ|’04 安田記念を制した豪脚の持ち主は、独占欲強めで嫉妬もしちゃう、個性豊かなタレント馬に!
かつて観衆を沸かせた名馬の“今”を紹介!
走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。
全国で暮らす、名馬の個性と“今”を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!
今回のコレクションは、2004年の安田記念(G1)などを制した、ツルマルボーイ!
現在は、埼玉県本庄市にある駿ホースクラブで暮らしているとのこと。
そのお世話をしている関さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!
関 祐輝
(ツルマル様のシモベ)
ウマ歴:18年
出身地:埼玉県
趣味:競馬・YouTube
休日の過ごし方:YouTubeの編集
ツルマルボーイ
ニックネーム|ツルマル様・ツル・ツルちゃん
生年月日|1998年3月5日
生産者|浜本牧場
馬主|鶴田任男
戦績|32戦7勝(2着6回,3着3回)
獲得賞金|5億8,292万円(中央)
主な勝鞍|2002年 中京記念(G3)、2002年 金鯱賞(G2)、2004年 安田記念(G1)
父|ダンスインザダーク
母|ツルマルガール
母父|サッカーボーイ
ここにきた日|2015年3月
ツルマルボーイは2000年7月の3歳新馬でデビュー勝ちを収め、3戦目のデイリー杯3歳S(G2)では5着となるなど、3歳重賞戦線(当時は数え年で、現在の2歳重賞)でも健闘。
年が明けて2001年5月の矢車賞(500万下、現・1勝クラス)に勝利し、翌2002年1月に4歳以上1000万下(現・2勝クラス)を単勝1.8倍の人気に応えて優勝すると、続いて2月には飛鳥S(1600万下、現3勝クラス)で3着となります。
そして次走、中京記念(G3)に格上挑戦で出走したツルマルボーイは、その強烈な末脚を見せつけるが如く、上がり最速で2着に5馬身差を付けて快勝、重賞初勝利を挙げました。
そして産経大阪杯(G2)5着を挟み、4月にはメトロポリタンS(OP)で、オークス馬レディパステルや、後のジャパンカップ勝ち馬タップダンスシチーを従えて1着となり、成長曲線真っただ中のツルマルボーイは、次走、金鯱賞(G2)に出走。
2000年3歳牡馬クラシック二冠馬のエアシャカールが単勝1.8倍の1番人気に推される中、2番人気、単勝3.7倍の支持を集めたツルマルボーイは、磨き上げた末脚をここでも存分に発揮し、エアシャカールを差し切って重賞2勝目を挙げました。
その後も、同年の宝塚記念(G1)では、1着馬ダンツフレームにクビ差の2着、京都大賞典(G2)では名馬ナリタトップロードに迫る2着。
翌2003年も、産経大阪杯(G2)で3着、前年優勝の金鯱賞(G2)ではタップダンスシチーに0.1秒差の2着、前年2着の宝塚記念(G1)ではヒシミラクルにクビ差まで迫る2着、天皇賞・秋(G1)ではシンボリクリスエスに0.2秒差の2着、暮れの有馬記念(G1)でも4着となるなど、惜敗こそ続いたものの、G1戦線で圧倒的な存在感を放ちました。
そして訪れた2004年の安田記念(G1)、初のマイルG1挑戦となったツルマルボーイは、前週にキングカメハメハでダービージョッキーとなった安藤勝己騎手を背に6番人気で出走。
レースは、先手を打ったメジロマイヤーが1000m通過タイム57.5秒で派手に飛ばす展開となり、先行勢の脚が衰える中、後方待機のツルマルボーイは馬群の間を抜ける競馬で上がり最速34.0の脚を繰り出し、最後は詰め寄るテレグノシスを退けて1着でゴールイン。
見事初のG1タイトルを手にしました。
その後G1レースを3戦走って、2004年の有馬記念(G1)を最後に引退が決定。
2005年より父・ダンスインザダークの後継種牡馬としてアロースタッドで繋養され、4シーズンの種牡馬生活を終えた後、2008年よりノーザンホースパークに乗馬として入場。
更に2011年からはノーザンファーム天栄で練習馬として繋養されていましたが、2015年3月、駿ホースクラブ代表の西塚さんより、繋がりのあったノーザンファームさんへ、「管理が難しい馬が居たら紹介していただきたい」と申し出た所、当時やんちゃで少し管理の難しかったツルマルボーイ号と出会い、現在の駿ホースクラブで余生を送ることが決まったそうです。
ツルマルボーイは、かしこさ☆5、繊細さ☆5なのですね!
繊細さ☆5については、この後に出てくる「印象的なエピソード」をお読みいただくと、よくお分かりいただけると思います!
担当している関さんに、ツルマルボーイの“印象的なエピソード”を聞いてみました!
「クラブに来た当初は『すごい馬が来た。』といった感じでした。
ですが、ツルマルボーイ様は、関われば関わるほど人を好きになってくれて、更に、独占欲が強い馬だということが判明。
ツルマルボーイ様の見える場所で他の馬と関わると、滅茶苦茶嫉妬します。
本当に可愛いです。」
独占欲が強くて、嫉妬してしまうのですね!
その競走成績からはギャップを感じる、なんとも愛らしい個性です!
関さんが“シモベ”となった理由も、分かるような気がします(笑)
「スキスキ」のクレイグ君(競走馬名 ワイルドシングス)とは、厩舎で隣同士になったときに、普段は“馬見知り”のツルマルボーイの方から積極的に遊んでいたようです。
ちなみに「イヤイヤ」な馬はいないようで、「他の馬に対して慎重に接する為、馬付き合いが上手です。」と担当の関さん。
いろんな名馬たちと大きなレースで戦い、なかなか勝てなかったけど、どんな所からでも一生懸命追い込んできたツルマルボーイ様。
安田記念を安藤騎手と勝ち、今年で26歳になりましたが、まだまだ元気に過ごしてます。
関さん、ツルマルボーイのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!
なお、ツルマルボーイの見学は、ホームページのお問い合わせフォームか、お電話にて予約が必要となります。
※団体様の場合は、見学希望日の3日前までに問合せが必要です。
駿ホースクラブさんの「お問い合わせフォーム」
https://shun-horseclub.fun/contact/
そして駿ホースクラブさんのSNSと、YouTube「シリアル【ツルマル様のシモベ】」からも、ツルマルボーイの姿をチェックできるので、ぜひフォロー、チャンネル登録をしてみてください♫
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協力:駿ホースクラブ
取材・文:片川 晴喜
編集・デザイン:椎葉 権成
制作:Creem Pan
著作:Creem Pan・GJ
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