JRA堀宣行調教師「パワハラ裁判」で敗訴。現代社会に取り残された”村社会”で、あの超大物調教師にもパワハラ疑惑が……
それは一般的な企業だけでなく、競馬界の”企業”となる厩舎も同様らしい。というのも、実は今年11月、冒頭で触れた堀厩舎が数名のスタッフにより「パワハラ疑惑」で訴えられ、それも敗訴していたことが明るみとなったのだ。
今月13日に発売された『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)によると、2011年に堀調教師と数名のスタッフからパワハラを受けたと、あるスタッフが関東労働組合に直訴したことが発端となっている。そこから事態は弁護士を要しての裁判に発展。堀調教師らを提訴することとなった。
それから4年の裁判が続き、最終的に堀調教師側はパワハラ行為を認めて全面的に謝罪。和解金330万円を支払って決着に至ったという。
堀調教師といえば、マスコミ嫌いの変わり者として有名だ。2012年にストロングリターンで安田記念(G1)を制覇した際は、異例の会見拒否で大問題に発展。これにはJRAも激怒して師に厳重注意を促すと共に、広報を通じて「極めて遺憾」という旨のコメントを発表している。
「これが、まさに裁判の真っ最中だったということです。ただでさえ職人気質な方ですが、そういった”しがらみ”もあって余計に気が立っていたんでしょうね。まさか会見をぶっちするとは思いませんでしたが……。
ただ、実は堀先生がマスコミ嫌いということもあって、メディアとの関係はもともと良いとはいえません。今も取材には助手の方が対応していますし、そういった面でもスタッフには気苦労が絶えないでしょうね。
あくまでウワサの域を出ませんが、過去には大勢のスタッフがまとまって辞表を提出する事案もあったようです。その時は堀先生が頭を下げて丸く収まったようですが、超一流厩舎として妥協を許さない方針に、ついていけない人もいるんでしょうね」(競馬記者)
堀厩舎のような一流厩舎となれば、毎年のように購入額数億円という超良血馬が入厩してくる。