JRAマイルCS(G1)アエロリットもモズアスコットも不安!? 馬券の天才楠原安里梨「相性バツグン」京都のラストG1

 そして、昨年の2着馬エアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)。今年のマイラーズC(G2)では、前を行くモズアスコットを捉えきれず、さらに最後はサングレーザーに交わされての3着でしたが、内容は悪くありませんでした。

 レース前は微熱で1週前追い切りを見送ったものの、その後回復。稽古では軽やかな動きも見せてくれています。鞍上の福永祐一騎手は京都競馬場を知り尽くしており、非常に頼りになる存在です。エアスピネルは勝ち味が遅いことで知られていますが、そろそろ勝利を飾ってもいい頃だと思います。

――今回はそのエアスピネルを抑えて、富士Sを勝利したロジクライ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)も出走しますね。

楠原安里梨:ルメール騎手が騎乗したロジクライは前走の富士Sで、2着に2馬身差をつけて快勝しました。今回、ルメール騎手とのタッグは解消することになりましたが、代わって手綱を取るのが先週の日曜に3勝を挙げるなど絶好調のC.デムーロ騎手。このレースでも果敢に前に出てレースを引っ張ってくれるはずです。

 ただ7月、9月、10月、そして今回と走り過ぎなのが気になります。前走は強い競馬でしたが、余力はあるのかどうか。前走より斤量が1kg重くなることもありますし、買いづらいです。

――では、そのロジクライを抑えて京成杯AH(G3)を制したミッキーグローリー(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)はどうでしょう?

楠原安里梨:ミッキーグローリーは開花しかけですが、ルメール騎手から乗り替わる戸崎圭太騎手が最近不調。馬自身に関西経験がないところも不安材料なので厳しい気がします。

 だから、この2頭よりもジャンダルム(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)とレッドアヴァンセ(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)に注目しています。

 ジャンダルムはデイリー杯2歳S(G2)を制しており、コース適性は十分。京都競馬場を得意としている武豊騎手が騎乗する点も好材料ですね。血統的に道悪を苦にしなさそうですし、馬場が荒れているならば期待できそうです。

 そしてレッドアヴァンセは阪神牝馬S(G2)2着、ヴィクトリアマイル(G1)3着、そして富士Sで3着と、ここ最近は馬券圏内を外さない走りを見せています。人気をあまり集めないと見られていますが、軽視すると痛い目を見るかもしれない怖い存在です。これらが上位に進出してくれるとちょっと美味しい思いができるかもしれませんね。

――ありがとうございました。今回も的中を期待しています。
(取材=編集部)

■楠原安里梨
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