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JRA・M.デムーロ「ノーザン系クラブ」に干され、リーディング8位転落……サンデー・シルク・キャロット「月1」しか乗れず

「やはり、この春になってエージェントを変更した影響が出ているようです。特にサンデーレーシングやシルクレーシング、キャロットファームといったノーザン系ホースクラブの所属馬にほとんど乗れなくなったことは、デムーロ騎手をもってしても大きな痛手でしょう。今後、もっとリーディングを下げる可能性もありますよ」(競馬記者)

 ちなみに6月、デムーロ騎手が上記したサンデーレーシング、シルクレーシング、キャロットファームの3大一口馬主クラブの所属馬に騎乗したのは29日の新馬戦1鞍のみ。前回となると5月4日まで遡る、いわば「月1ペース」だ。

 これら3クラブは昨年のオーナーランキング上位3位であり、デムーロ騎手の勝ち星が伸びないのも当然の結果といえる。

 今週から開幕した福島競馬場で、ノーザン系ホースクラブ馬が多数利用している『ノーザンファーム天栄展』が開催されているのは、デムーロ騎手にとってなんとも皮肉な状況だ。

「デムーロがエージェントを替えたのは、かつてお手馬だったサートゥルナーリアの降板を言い渡されたからって言われているね。そこからもうノーザン系とは確執のようなものができてるから、この結果は仕方ないよ。自分で選んだ道だから、しょうがない部分はあると思うけどね。

一方で、同じエージェントからデムーロの“縛り”が消えた川田(将雅)がリーディングを独走中。隣の芝生は青く見えるじゃないけど、デムーロも後悔していると思うし、またエージェントを替える可能性もあるんじゃないかな」(現場関係者)

 その数時間後、デムーロ騎手は『netkeiba.com』で連載中の『ミルコの最速レース回顧』を更新。

 この日のラジオNIKKEI賞を振り返り「スタートからついてなかった。隣の馬が斜めに出たことで弾き飛ばされ、更に内の馬とぶつかった。今日のような大雨のぬかるんだ馬場では、バランスを一度崩されるのは、本当に痛い所だった」と発言。やはりスタートでリズムが狂ったことを敗因の1つに挙げている。

 ただ、デムーロ騎手のヒシイグアスに“タックル”してしまったのは、同じエージェントで契約している北村友一騎手……複雑な関係にある両者にとっても、後味の悪いレースになってしまったようだ。

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